「素晴らしいサプライズ」新型シビックセダン、北米発売 円熟デザインと安定性が好評

本田技研工業

 ホンダの北米部門は16日、2022年型シビックを発売した。アコードを思わせる一段と成熟したデザインと、高級ラインを想起させる優れたドライブ・フィールが特徴だ。試乗したアメリカの自動車専門誌は、あまりの安定性に「いい意味で大笑いしてしまった」と振り返る。

◆アコードの風を感じるスタイリング
 新型シビックはアコードのデザインテイストに倣い、一段階大人らしいのデザインになった。米モーター・トレンド誌(6月16日)は、「文字通り2022年新型シビックは、例の昆虫型トランスフォーマー風のスタイリングに丸みを加え、さらにちょっとした整形を施すことで、先代の数少ない短所をあっという間に修正した」「この輝かしい変化は、まるでシビックがアニメ柄のTシャツを捨て、お兄ちゃんのアコードからお下がりでもらった大人っぽい服を着るようになったようなものだ」と形容している。具体的にはAピラーを現行型よりも約5センチ後退させ、窓下のベルトラインを2.5センチほど沈ませることで、よりスポーティーなフォルムを完成させた。

 改良はキャビンにも及ぶ。新たにデザインされたフロントシートは必要な装置にアクセスしやすいのはもちろんのこと、長距離ドライブでも疲労感を感じにくい設計になっている。米ロード・ショー誌(6月16日)は、前席だけでなく後席にもゆとりを感じると述べ、頭周り、肩周り、腰周りと、いずれのスペースにも不満を感じることはないと所感を綴る。同じプラットフォームの上に構築されながらも、現行型よりもやや広い空間を確保し、細かな不満点を払拭することに成功した。

Text by 青葉やまと