「古き良きスタンザを思い出す」日産ヴァーサ、カナダで好評

日産自動車

 日産が北米で展開している小型セダンの日産ヴァーサに2021年モデルが登場し、カナダで好評だ。過度な装飾をそぎ落とし、機能を日常での使用に必要なものだけに絞った合理的なモデルとなっている。カナダでは小型車への抵抗がアメリカよりも少なく、そうした文化的な背景も好評の要因になっているようだ。

◆実用性を追求、無駄のないハンサムさ
 新型ヴァーサは実用的かつ機能的なモデルだとして、現地で好評を博している。トロント・スター紙(5月5日)の記者は、母から譲り受けて乗っていたという90年台の古き良き日産スタンザを思い起こさせると述べて懐かしんでいるようだ。当時はエアコンが効いていて雨漏りしないというだけでも興奮した、と記者は大袈裟に回顧する。質実剛健を追求したそのスタンザは、決して華美なデザインによってではなく、その実直な造りによってハンサムな空気を醸し出していたという。

 スタンザよりもモダンな技術を取り入れた新型ヴァーサも本質的には同じであり、「実用本意の小型セダンとしての長所」を同紙記者は強調している。「いくぶんコストを重視したモデルではあるものの、装備が省かれているわけではない」とも述べ、低価格ながらセーフティシールド360を標準装備するなどユーザーが求める水準を満たしている点を評価した。

 手頃な価格ながら不満を感じさせないという評価は、おおむねカナダのオート・トレーダー誌(5月28日)の視線とも合致する。同誌は信頼のおけるドライブ性能や低燃費のエンジンなどを価格面でのメリットに加えて挙げている。

Text by 青葉やまと