スズキ スウェイス欧州発売 トヨタからOEM供給 英メディア「とても小粋」
スズキは1月28日、欧州においてファミリーワゴン「スウェイス」を発売した。既存のトヨタ カローラ ツーリングスポーツをベースとしている。トヨタとの間で2017年に合意した業務提携に基づき、同社からOEM供給を受けてスズキが販売するものだ。決して斬新さを追求したモデルではないものの、イギリスではHVワゴンの良い選択肢だと受け止められている。
◆シンプルさを追求したエクステリア
外観はカローラ ツーリングスポーツほぼそのままとなっており、違いを見つけるのが難しいほどだ。注意深く見るとフェイスが一部変更されており、スズキのエンブレムを冠するほか、フロントグリル開口部とバンパーのデザインが新たになっている。英自動車番組の『トップ・ギア』(2月16日)は、新鮮味という意味では物足りないかもしれないが、「それでも、スウェイスはとても小粋なステーションワゴンだ」とルックスを称える。また、近年ではSUVを中心に突き抜けたデザインが流行しているとしたうえで、「トユキ(トヨタとスズキ)のクリーンなラインと小さな16インチ・ホイールにも合理性がある」とし、シンプル路線をゆくスウェイスの方向性を肯定している。
英オート・カー誌(1月11日)の見方も同様だ。小ぶりな16インチタイヤを履いたスウェイスはハンサムで、「より高価格帯のカローラについているような派手なエクステリアの付属品が一切ない」としている。「派手に飾り立てる傾向がますます強くなっている自動車業界において、英雄的なまでに控えめだ」とも記事は述べており、簡素で飽きのこないルックスを好意的に受け止めている。
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