アコード2021年型:パワートレインの課題克服に米誌注目 安全性も高評価
◆切り捨てるものと、取り入れるもの
時代の変化に伴い、2021年型アコードはMTをラインナップから外している。カー&ドライバー誌は「史上初めて、マニュアル・トランスミッションがラインナップから消えている」と述べ、MTオプションの幕引きを惜しんでいる。実はMTの製造自体は2019年12月に終了していた。2021年型のラインナップが公式に発表された際、はじめてそのことが話題に上った形だ。同誌はMTの選択肢が「すでに偉大なパッケージ」をさらにバリエーション豊かにするものだったと振り返り、MTを失った今後のアコードも輝きが失われることはないと捉えているようだ。
一方で新型は、安全性の強化に一段と力を入れており、米国道路安全保険協会が剪定する安全評価において、「トップ・セーフティ・ピック+」に選出された。アコードは全モデルで安全運転支援システムのホンダセンシングを搭載し、衝突軽減ブレーキや路外逸脱抑制機能などの機能を提供している。とくにアコードが標準搭載する衝突被害軽減ブレーキは同協会から「優秀」の評定を得た。他車種を含めると、「トップ・セーフティ・ピック+」に選定されたホンダ車はインサイトとオデッセイを含む3モデルで、下位の「トップ・セーフティ・ピック」には同社から4モデルが選定されている。
◆アメリカではガソリン車も
現在国内ではハイブリッドのみを用意するアコードだが、アメリカではガソリン車モデルも豊富に揃える。ガソリン車は5つのトリムで登場し、最もベーシックなLXは2万5725ドル(約267万円)からとなる。スポーツモデルではターボチャージャーをオプションで選択できて基本価格は2万8185ドル(約292万円)となっており、カー&ドライバー誌はこのモデルに一考の価値があると勧めている。以降、上位モデルは従来のEX 1.5Tを改めたスポーツSE、EX-Lと続き、最上位のツアーリングは3万7655ドル(約391万円)となる。また、これらとは別にハイブリッドモデルが4トリム存在し、2万7325ドル(約283万円)から入手可能だ。アメリカではすでに10月から販売を開始している。
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