トヨタのハイブリッド車がトップ3独占 アメリカで顧客満足度の高い車ランキング
◆長く乗るならハイブリッドを
ランキングの上位3位はいずれもハイブリッドとなっており、エコロジーに配慮し燃費に優れるハイブリッド車の利点を再確認できる。8年後ワンオーナー率はランキング外の全車種を含めると平均で16.8%であることから、これら上位3車種は平均の2.1〜2.3倍という高いワンオーナー率を誇ることになる。ほか、8位のレクサス ES300hと10位のトヨタ プリウスもハイブリッドモデルであり、トップ10の半数をハイブリッドが占める結果となった。
ハイブリッドの満足度が高いとなれば、現在ガソリン車を使用している場合に買い換えるべきかという疑問が湧く。自動車の環境性能に注目するグリーン・カー・レポート誌は、コスト面では現状車を維持する方が安いケースがあるとしながらも、総合的な環境への負荷はハイブリッドまたはEV車に買い替えた方が一般的に低く抑えられると指摘する。また、走行距離あたりの修理・メンテナンスに要するコストはガソリン車よりもハイブリッド車の方が低い傾向にあり、その差は走行距離が伸びるほど広がってゆく。長く愛着を持って乗りたいという場合には、ハイブリッドを視野に入れるのも賢明だ。
なお、世界初の量産ハイブリッド車として売り出したプリウスは、本ランキングでは10位ギリギリのランクインとなった。アイ・シー・カーズで役員兼アナリストを務めるブラウア氏はこの理由として、さまざまな車種にハイブリッドモデルが設定された現在では、オーナーたちは以前乗っていたモデルのハイブリッド版に愛着を感じることが多くなってきているのではないかと分析している。プリウスがその使命を果たし、ハイブリッド車が市場に浸透したことの裏返しとも捉えられるだろう。
>次のページ 日本車への変わらぬ信頼と、ハイブリッドという新たなトレンド