シビック タイプRリミテッド・エディション、鈴鹿FF最速更新・希少性……北米で注目高まる
◆鈴鹿ラップタイム、FF最速をマーク
ホンダは7月9日、タイプR リミテッドエディションの性能評価テストを鈴鹿サーキットで行い、この際にFFモデルとしての歴代最速ラップタイムを叩き出した。テストは量産前の最終開発車両を用いて行ったもので、記録は2分23秒993となっている。従来のレコードはルノー メガーヌ R.S. トロフィーRが保持していた2分25秒454であり、新記録はこれを1秒以上上回る。サーキット走行性能を追求したリミテッドエディションの実力が証明された形だ。不思議なことにリミテッドエディションの馬力は、通常のタイプRとまったく同じだ。オート・エボリューション誌は、モータースポーツ向けのチューニングが功を奏したと分析している。
タイプRは既存モデルの状態でもすでに、FF車としては異質のハンドリング性能の良さが好評だった。米モーター・ワン誌(8月20日)は、「ホンダのエンジニアたちは、このホットハッチを完璧に近い状態にまで追い込んだ」と評価している。リミテッドエディションではこれに加えてスピードが向上しており、従来モデルのカタログ値で時速270キロだった最高速度は、実測値で時速290キロにまで昇華した。同誌は「不思議なことにエンジン出力に変化はない」と述べている。車体重量を47キロほど絞った軽量化が効いているものと見られる。
◆日本では10月発売
リミテッドエディションは鍛造アルミホイールを用い、徹底的な軽量化を施した。そのほか通常モデルとの差異として、専用ホイールおよびタイヤを装備するほか、アクティブ・ダンパーとEPSをこれらに対応した専用の設定としている。
カラーリングはサンライトイエローの復刻版となる「サンライトイエローII」とブラックのツートンカラーのみを用意する。日本では200台のみの限定販売となり、シリアルナンバーが刻印される予定だ。うち10番までの車両については10月以降、タイプRのウェブサイトにて抽選を受けつける。ホンダは10月の販売を予告している。
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