限定19台、シアン ロードスター ランボルギーニの「攻め」が生んだマスターピース
伊ランボルギーニは7月10日、シアンFKP 37のオープントップ・バージョンとなるシアン ロードスターの実車を公開した。19台限りの限定生産だが、すでに全台数が完売するほどの人気だ。
♦︎高速なアヴェンタドールをさらに強化
シアン ロードスターは、アヴェンタドールの6.5L自然吸気V12ガソリンエンジンに改良を施したものを採用し、エンジン単体で最高785psを出力する。
併設の48V電動モーターはギアボックス内に組み込まれ、モーター単体での最大出力は34psとなる。ハイブリッドシステム全体での合計最大出力は814psに達し、ランボルギーニの市販車としては史上最もパワフルな性能を実現した。最高速度は毎時350キロ以上となり、0〜100キロ加速はアヴェンタドールの限界だった2.9秒を切っている。低速域では、モーターのみによるEV走行にも対応する。
電動モーターの役割は、馬力の向上に留まらない。変速時の出力低下を補い、加速感を均等化する役割を兼ねる。ランボルギーニ社は、これによって不快なブレが取り除かれており、ドライバーは一貫して後方への加速感のみを感じるはずだと述べている。
こうした高性能のパワートレインは、ランボルギーニ特有の優雅かつ力強いデザインのエクステリアでまとめられている。フロントは特徴的なY字のヘッドライトを中心に曲線的な美しさをまとい、リア側は対照的に直線的な六角形をモチーフとしている。目を引くリアウイングは通常は格納されており、走行中のみ空力特性の向上のためにポップアップする設計だ。