GRスープラ2021年型、米誌も驚きの大幅パワーアップ 20年型購入者は後悔?
既存モデルで不満が強かったサスペンション性能も、納得の仕上がりとなっている。米モーター・トレンド誌は、2019年に同誌が選定したベスト・ドライバーズ・カー賞において、前型スープラが12位に留まったと振り返る。その理由の一つにあげられるのが、貧弱なサスペンションだ。これまでは路面の凹凸や制動の際などに生じる反動をまともに受けてしまう状態だった。 新型ではシャーシとダンパーに入念な調整を施したほか、アクティブサスペンションやESC(横滑り防止装置)などにも変更を加え、より安定した走行感を楽しむことができるようになった。
♦︎現行オーナーは後悔必至?
新たに搭載したBMW Z4 M40i譲りのエンジンについてカー&ドライバー誌は、「これは現行のオーナーたちを後悔の念でいっぱいにすることになるかもしれない」と述べている。ペダルを踏み込めば「このターボは生き生きと唸りを上げ、同時に6気筒のシンフォニーが柔らかな低音を奏でる」と記者は述べ、上質なエンジンサウンドに酔いしれている。最初にアクセルを踏み込んだその瞬間から、違いを明確に感じられたとのことだ。強力な加速度は「涙が出るほど」であり、「3桁台(メートル法換算で時速160キロ以上)への突入も造作ない」と驚く。
モーター・トレンド誌は、大きく躍進した2021年モデルこそ本命と見ているようだ。2020年モデルのローンチ・エディションを購入してしまった人々に対して、「なんというか、お気の毒に」と同情の念を示している。
>次のページ すべての人にとって、これは確実に歓迎すべき発展である……2020年型スープラを所有する人々を除いては