「これぞスバル」フォレスターのあふれる魅力、米メディア称賛
♦︎予防安全も衝突安全も抜かりなく
街乗りかオフロードかを問わず気になるのが、事故を未然に防ぐ予防安全性能だ。フォレスターはこの点でも優れており、KBBは印象的な安全性だと評価している。スバル独自の運転支援技術「アイサイト」を標準装備しており、これには衝突警報システム、被害軽減ブレーキ、自動で車間距離を維持するアダプティブ・クルーズ・コントロールなどが含まれる。スバルは2030年までに死亡交通事故ゼロを目指すというチャレンジングな目標を掲げている。同社によるとアイサイト(Ver. 2)の搭載車はそうでない車に比べ、追突事故の発生率が84%低いとしている。
アイサイトは事故を未然に防ぐ取り組みだが、万一の事故の際の安全性も高いようだ。スバル フォレスターは米国道路安全保険協会が実施する6つの衝突テストをクリアし、「トップ・セーフティー・ピック+」に選出された。コンパクトSUV部門にはフォレスターと並び、マツダ CX-3ならびにCX-5(CX-5はオプションの衝突防止装置を搭載して評価)がリストされている。
安全性の重視は、非常に日本企業らしい姿勢だと受け止められている。トルク・ニュース誌は北米でフルモデルチェンジを遂げたアウトバックが注目を集めていると述べたうえで、新型フォレスターがそれでも同社のフラッグシップ・モデルなのだと位置づけている。その理由として「2020年型フォレスターは、日本の自動車会社が何を重視しているかを顧客に示している。新型フォレスターが重要視するのは安全技術だ」と解説する。ヨーロッパでは安全テストのユーロNCAPで最高ランクの5つ星を獲得しており、その評価値はメルセデス・ベンツさえ上回るほどだ。トルク・ニュース誌は「安全性はスバルのコア・バリューだ」と述べ、視線認識による脇見運転の警告システムや車線逸脱警報など、スバルが導入を進める先端技術を紹介している。