トヨタRAV4プライム、驚異のスペックに舌を巻く海外メディア 302馬力、0-96km/h加速5.8秒

トヨタ自動車株式会社

♦︎矛盾する二つの条件をクリア
 トヨタ車のなかでも上位に位置する動力性能に加え、良好な燃費も確保している。相反する二つの性能を同時に狙ったところにこそ、RAV4プライムの価値があると見て良いだろう。市場に出ている2019年型および2020年型のRAV4ハイブリッドでも、すでに20.6km/L以上という高い水準になっている。しかしトルク・ニュースは、この数字はRAV4プライムの登場で霞んでしまうと述べている。今回発表されたRAV4プライムは、エネルギー効率をガソリン車換算で示す値が90MPGeとなる。RAV4ハイブリッドは約40MPGであるため、エネルギー効率は既存車の倍以上というわけだ。

 トップ・ギアは、バッテリー単体でも航続距離が60キロ以上に及ぶと伝えている。ガソリンを消費せずとも十分に日常利用ができる想定となり、良好な燃費性能とあわせてきわめて経済的な設計となっている。

♦︎RAV4史上、最もパワフル
 トヨタによると、RAV4プライムは史上最もパワフルかつ最も加速性能に優れたRAV4となるようだ。燃費もシリーズ史上最良の数字を実現した。アメリカではSEとXSEの2つのグレードで展開し、RAV4としては初めてカラーのヘッドアップディスプレイを用意する。今回発表されたモデルは2021年型となり、来年夏ごろに入手可能となる予定だ。現行のRAV4ハイブリッドは、アメリカ市場で最も売れているハイブリッド車となっている。パフォーマンスと燃費効率の両方を強化したRAV4プライムの登場で、トヨタの優位性に磨きがかかりそうだ。

Text by 青葉やまと