マツダCX-5、米誌ランキングで3冠 ワンランク上の走行性能と高級感
◆素材改良でキャビンに高級感
パワフルな走行性能を誇るCX-5だが、その外観は極めて優雅にまとめられている。がっしりとした大型のデザインがライバル車には多いなか、本車種はすらりとした仕上がりだ。姉妹車であるMX-5のDNAが垣間見える、と英『カー・バイヤー』(4月16日)は表現している。インテリアは基本的には旧モデルの流れを引き継ぐが、使用する素材を向上し、まるでまったく別物のような感覚を実現した。「価格に競争力があり全体としての仕上がりも素晴らしく、CX-5は今日のマーケットでもっとも注目せずにはいられないSUVの一つ」と同誌は述べ、総合的なバランスの良さを絶賛している。
上質な素材がもたらす優雅な車内空間は、カー・アンド・ドライバー誌にも好評だ。一流のマテリアルと抜群のレウアウトにより、一歩上のグレード感を演出する。隅々に宿る、ドライバーに対するさり気ない配慮も嬉しい。アクセルペダルはつり下げ式ではなく床付けとなっており、踏み込みの感覚を向上させた。ステアリングの配置にもズレがなく、ドライバーにきっちりと正対するポジションに設けられている。さらに同誌は静音性の高さやインフォテイメント(エントリーモデルを除く)の充実度も好感している。細かな点まで非の打ち所がない設計だ。
◆希望が叶う豊富なラインナップ
CX-5は幅広い選択肢を用意し、多様なニーズに応える。ガソリンエンジン車だけでも6種類をラインナップする充実ぶりだ。2.0リッターエンジンを搭載したコアモデルの20S、先進の安全装置を充実させた20Sプロアクティブ、2.5リッターエンジンが頼もしい25S、レザーシートと充実の装備品を備えた25S Lパッケージ、SKYACTIV-G 2.5Tを搭載した25T Lパッケージが揃う。加えて、特別仕様車としてXDエクスクルージブ・モード、さらに助手席がリフトアップする福祉車両が用意されている。
ディーゼルエンジン車のラインナップとしては、コアモデルのXD、先進の安全装置を充実させたXDプロアクティブ、MT車を選択可能なXD Lパッケージの3グレードを用意する。ガソリン車と同じく、特別仕様車のXDエクスクルージブ・モード、および福祉車両も選択可能だ。
駆動方式は2WD/4WDだが、ガソリンモデルの20Sおよび同プロアクティブでは2WDのみを用意する。燃費は12.2~19.4km/L(WLTCモード)で、とくにディーゼルモデルの燃費の良さが好評だ。国内メーカー希望小売価格は257万400円(税込)から。
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