「いま最高のハイブリッド車」トヨタ「カローラ・ハイブリッド」、海外で高評価
◆街乗りでも低燃費 EVモードのメリット
さて、ハイブリッド車といえば気になるのは燃費性能だ。フォーブス誌に記事を寄せた自動車ジャーナリストのロバート・ダファー氏が1週間ほど試し乗りしたところ、市街地という条件ながら57mpg(約20.2km/L)を超えるパフォーマンスが得られたという。20mph(時速約32キロ)以下の低速走行時にEVモードを積極活用するなど、メリハリのあるモード設定が燃費抑制の鍵になるようだ。
インディペンデント紙もEVモードに注目しており、運転のスタイルにもよるが、30マイル(約48キロ)ほどは完全にバッテリーのみで走行可能だろうと述べている。余剰エネルギーを無駄なく回収し、ブレーキングや高速走行などの際にもバッテリーを充電する設計になっている。
英自動車専門誌の「ワット・カー?」(7月9日)も、カローラ・ハイブリッドは低燃費かつCO2排出量を抑制した車種だと評価している。類似車種のなかでもひときわ優れたモデルであり、「ハイブリッド車への誘いとしては、われわれがこれまで見つけたなかでもっとも魅力的なものだ」と評価は高い。記事は本車種を2019年のベストなハイブリッド車に挙げている。
◆国内ではカローラ・スポーツが相当
海外で評判の良いカローラ・ハイブリッドは、日本国内ではカローラ・スポーツのハイブリッドモデルが相当する。「ハイブリッド G“X”」「同G」「同G“Z”」の3グレードで展開し、各種装備のほか選択可能なドライブモード数が異なる。いずれのグレードも1.8L 2ZR-FXE エンジンと電気モーターの連携により、燃費性能と心地よい走行フィーリングを両立した。マニュアル車には、国内販売車種としては初めてiMT(インテリジェント・マニュアル・トランスミッション)を標準搭載し、シフトチェンジの際の変速ショックの軽減を図っている。メーカー希望小売価格は「ハイブリッド G“X”」の241万9200円(税込)からとなる。
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