テスラ「モデル3」、海外メディア評価は? 日本でも受注開始の普及帯モデル
◆デザイン優先のダッシュボードに、好み分かれる
非常に好評のモデル3だが、多少の難点があるのも事実だ。先進的なインテリア・デザインを採用したものの、タッチスクリーンにすべてを集約するのは行き過ぎとの見解がある。カー・アンド・ドライバー誌は「内装は衝撃的なほどシンプル」と独自性を認めるものの、タッチスクリーンへの依存度の高さを問題視している。物理的なスイッチのほうが運転中の操作が容易、という意見もあるだろう。先駆的でスマートなタッチスクリーンを取るか、この辺りは好みの問題でもある。
英テレグラフ紙(5月23日)は、EVのパイオニアだと評価するものの、仕上げの品質を惜しんでいる。あるオーナーは塗装のムラとパネル間の不均一な隙間を見つけ、モデルYを待つべきだったと落胆したとのこと。生産の遅れがたびたび話題になっているテスラだけに、品質への懸念は拭いきれない。ただし欠点を突く同紙も、さすがにパフォーマンスには度肝を抜かれた模様。控えめの重量に見合わないパワーに、「パフォーマンスにはハッと驚く」と認めている。記事で紹介している「ロングレンジAWD」は、わずか4.5秒で静止状態から時速100キロまで加速する(日本で注文受け付け中の「パフォーマンス」は3.4秒、「スタンダードレンジ プラス」は5.3秒)。
ラグジュアリーかつ手頃なEVを求めている層に向けて、テスラ・モデル3は大いに訴求するだろう。