テスラ「モデル3」、海外メディア評価は? 日本でも受注開始の普及帯モデル
◆桁外れの加速 性能は秀逸
バッテリー容量とパワートレインの組み合わせにより、アメリカではモデル3のなかに6種のラインナップが用意されている。米カー・アンド・ドライバー誌(5月14日)は、なかでも「スタンダードレンジ プラス」をもっとも「買い」のモデルだと推奨している。日本で入手可能な2モデルのうち、ベーシックなほうの構成だ。415キロの航続距離は上位グレードには劣るが、同誌はほとんどの需要に対応できる十分な性能だとみなしている。ヒーターつきフロントシートやナビゲーションなど、標準装備のインテリアでも十分な実用性を確保している。
また、米USニューズ&ワールド・レポート誌(4月18日)は、素早くスムーズな加速感と良好なハンドリング応答性に加え、ずば抜けて良好な燃費を誇るモデルだと評価している。「テスラ・モデル3は見事な車だ」「完全電動式のパワートレインが、桁外れに速いスタート時の加速をもたらしている」などと長所を挙げる。魅力的な室内空間、優れたパフォーマンス、廉価なプライシングなどを考えると、シングルにもファミリー層にもすすめられる一台だ。同誌は10点中8.9点のスコアを与え、ラグジュアリ・スモールカー部門で第1位の車種に選出している。同品質のほかのEVを求めるならばモデルSとBMWのi3が候補に挙がるが、やはり価格面の優位性でモデル3がリードを広げている。
>次のページ デザイン優先のダッシュボードに、好み分かれる