フェイスブック、太陽光発電に投資 テキサス州に大規模施設を建設中

AP Photo / Tony Avelar

 ソーシャルメディア大手のフェイスブックは、アメリカ・テキサス州西部に大規模なソーラー発電プラントの建設を進めている。これはアメリカ国内で最大規模のソーラープロジェクトの一つであると同時に、フェイスブックとしては初の再生可能エネルギーへの直接投資となる。

 ボストンに本社を置く再生可能エネルギー開発企業のロングロード・エナジーは最近、4億1,600万ドル(約451億円)規模のプロジェクトにおいてフェイスブックと提携したと発表。この提携発表は、フェイスブックがニューメキシコ州アルバカーキ近郊で進めている新たなデータセンター建設の完成の目途がついた今回のタイミングで行われた。

「プロスぺロ・ソーラープロジェクト」と名づけられたこの新たな計画は、テキサス州オデッサの北に、379メガワット級のソーラー発電施設を建設するというもの。米国太陽エネルギー産業協会(SEIA)によると、これはアメリカの平均世帯約72,000戸に電力を供給するのに十分な電力量だという。

                                                                                                                 

 フェイスブックが掲げるこの発電プロジェクトの目標は、ユーザーがフェイスブックに投稿した写真、ビデオ、その他の情報を保存するデータセンターを稼働させるのに必要な再生可能エネルギーの確保だ。ただしこのプロジェクトは、実際にはそれ以上の意味を持っている。

「プロスぺロ・ソーラープロジェクト」の発電プラントは来年完成予定で、その面積は18㎢。これは、ニューヨークにあるセントラルパークの実に5倍以上の広さにあたる。

 ロングロード・エナジーによると、カリフォルニア州メンローパークに本社を置くフェイスブックが、このプロジェクトにおける唯一のタックス・エクイティー(編注:米国における再生可能エネルギーへの一般的な投資形態)投資家になる予定だという。

 ノースカロライナ州を本拠とする再生可能エネルギーのコンサルティング会社、EQリサーチのリサーチアナリスト、ベン・インスキープ氏は、「再生可能エネルギーの価格は手ごろな水準まで下落してきており、データセンターの莫大な運営コストをまかなうためにフェイスブックがソーラー発電に投資することは理にかなっている」と言う。

「ソーラー発電施設の立地としては、テキサス州西部はアメリカ国内で最も適した場所の一つです。したがって、ただ単に『再生可能エネルギーのサポーターになります』と言うよりは、むしろビジネスとして有望だということですね」とインスキープ氏は語る。このソーラー発電プラントで発電された電力は、フェイスブックと北米シェルエナジーの2社で分け合う計画だ。

 フェイスブックのエネルギー戦略マネージャー、ピーター・フリード氏は声明のなかで「再生可能エネルギー利用の目標達成のために直接投資を行う最初の企業になることを非常に喜ばしく思っています」と述べている。

 今年4月、同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、「フェイスブックは自社データセンターへの電力供給を目的として新たに6つのソーラー発電プラントを建設中」と発表した。同社のデータセンターは数万台のサーバーコンピューターを有する極めて大規模なもので、それらコンピューターは光ファイバーで外の世界と接続されている。

 ザッカーバーグ氏は、彼自身のフェイスブックページに次のように書いている。「当社のデータセンターは、現時点でもすでに世界最高水準のエネルギー効率を誇っています。我々は昨年、2020年までに当社のすべてのデータセンターとオフィスを再生可能エネルギーを100%使用して稼働させるという目標を設定しました。新たな一連のソーラープロジェクトは、その目標達成の一助となります」。

 フェイスブックのデータセンターの一つは、ニューメキシコ州の小さな町、ロス・ルナスに立地している。しかし、このところ同社は、データセンターのための新たな送電線の建設をめぐって、ニューメキシコの規制当局と争っている。

 ニューメキシコ州の規制当局は先月、新たな送電線の設営に関連して「3,900万ドルをフェイスブック側に負担させよ」と州内最大の電力供給企業に命じた今年4月の決定を見直すつもりはないと発表した。州当局側の見解は、新たな送電線はその他の小口の電力利用者には利益をもたらさないため、一般の電力利用者にプロジェクトの費用を負担させてはならない、というものだ。

 電力供給会社のパブリックサービス・カンパニー・オブ・ニューメキシコは、今回の州当局の決定には失望していると述べ、今後どのように送電線の建設を進めるか、複数の選択肢を検討しているとコメントしている。

 ニューメキシコ州のデータセンターは、フェイスブックが現在利用している7つのデータセンターのうちの1つであり、データ保存を目的とした6つの建物で構成される。同センターは、ニューメキシコ州最大の都市圏であるアルバカーキの外れ、リオ・グランデ川沿いの町ロス・ルナス郊外の砂漠地帯に位置している。

 データセンターの各建物は、その一つひとつがサッカーフィールド4面分の広さを持つ。内部には、巨大な高さのサーバーコンピューターを数十列単位で設置できる、途方もない広さの「データホール」と呼ばれる暗室が複数配置されている。

 データセンターの建設はすでに2年以上前に開始され、現在はそのうち二つのデータホールが稼働中だという。フェイスブックによると、同データセンターの建設は2023年まで続く予定だ。

By RUSSELL CONTRERAS Associated Press
Translated by Conyac

Text by AP