「中国侮辱」のドルチェ&ガッバーナ、ハッカーの仕業と主張
イタリアの高級ファッションブランドのドルチェ&ガッバーナ(Dolce &Gabbana: 以下、D&G)は11月21日、インスタグラムで交わされたと報じられている中国を侮辱する内容の発言について謝罪したが、アカウントがハッキングされていたと主張した。
問題の会話のスクリーンショットがソーシャルメディアに投稿されると、反発した中国のセレブリティから、21日夜に予定されていたD&Gのショーをボイコットする声が上がった。同社はこれを受け、中国とアジアのスターがフロントロウを埋めるべく招待され、彼らへのトリビュートであった一大イベントの中止を発表した。
スクリーンショットには、物議を醸したプロモーションビデオを擁護して、ブランドの共同創設者ステファノ・ガッバーナ氏が下品な表現と絵文字で中国を侮辱するメッセージが映っている。また、D&Gのインスタグラムアカウントでやり取りされたメッセージでも、乱暴な言葉が使われていた。
D&Gはインスタグラムで謝罪し、同社とガッバーナ氏のアカウントがハッキングされたと主張した。「このたびの不正な投稿によりご不快の念をおかけし、心よりお詫び申し上げます。私たちは中国と中国の人々を心から尊敬しています」
『グリーン・デスティニー』の主演女優チャン・ツィイーは、自身のソーシャルメディアアカウントで、このイタリアのブランドは「自分の顔に泥を塗った」とコメントした。
D&Gのアジア・太平洋地域アンバサダーを務める人気アイドルのワン・ジュンカイ(TFBOYS)の所属事務所は21日夜、同社との契約解除を発表した。チャン・ツィイーとワン・ジュンカイの2人は今回のイベントに招待されていた。
また、ガッバーナ氏は自身のインスタグラムでアカウントがハッキングされたと弁明し、「私は中国と中国の文化を愛しています。このような事態となり申し訳ございません」と謝罪した。
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