大人のフェラーリ:フロントエンジンのフェラーリに乗るという贅沢

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 「フェラーリはミッドシップが本流だ」と思っていること自体が、にわかフェラーリスタの証であると言えるかもしれない。実は、フェラーリ設立から約70年の歴史の中で、365GT4BBから512TRまでの約20年を除き、旗艦モデルはフロントエンジン後輪駆動(FR)、V型12気筒エンジンを採用しているのだ。

 現在、日本向けで販売されているフェラーリは、812Superfast、488GTB(スパイダーも含む)、GTC4Lusso、Portofino、GTC4LussoTの6タイプ。フラッグシップモデルは812Superfast(スーパーファスト)。6.5リットルV型12気筒エンジンをフロントに搭載する2シーターFRモデルだ。

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 最高出力は800馬力とフェラーリ史上最強のFRロードカーである。12気筒エンジンにFRレイアウト。まさにトップ・オブ・フェラーリの系譜を引き継ぐモデルである。

 FRにこだわるのであれば、3.9リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載するGTC4LussoT、Portofinoもいいだろう。

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 GTC4LussoT(ルッソ4)のネーミングの「4」とは、創立者エンツォ・フェラーリが愛した250GTベルルネッタ ルッソなど輝かしい4シーター(4人乗り)モデルあることを示している。後述するGTC4Lussoに比べ、手軽に乗れるフェラーリとして登場した。

 搭載エンジンは610馬力を発揮し、リヤホイールステアリング(4WS)を採用。軽量なFRレイアウトによって俊敏性とレスポンスに優れた走行性能を発揮する。往年の250GTを彷彿させるハッチバックボディの採用。広大なラゲッジスペースを備えている。

 Portofino(ポルトフィーノ)はリトラクタブル・ハードトップを備える流麗なコンバーチブル。広いトランクと2人分の後席を持つ4シーターとオープンボディながらも高いアドバンテージを持っている。GTC4LussoTと同じエンジンを搭載するが、最高出力はやや控えめな600馬力。

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 フェラーリの魅力と言えばやはり12気筒エンジン。常にフラッグシップモデルに搭載され、フェラーリの象徴とも言えるだろう。

 GTC4Lussoは、6.3リットルV型12気筒エンジンを搭載。最高出力は690馬力。V型8気筒モデルとは異なる自然吸気(NA)エンジンならではのアクセルワークに対してナチュラルかつハイレスポンスな特性を実現する。

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 駆動方式は4WDとなるが、後輪駆動ベースなのでハンドリングはナチュラル。駆動力を4つのタイヤを使って余すことなく路面へと伝えることで、高い走行性能を発揮するのが最大のメリットといえるのだ。

 ボディタイプは、GTC4LussoTの前身であるためハッチバックスタイル。後席を備える4シーター、大きなラゲッジスペースと実用性も確保されている。

 フロントエンジンのフェラーリは、他を圧倒する優雅なスタイリングを持つ大人のロードゴーイングカーとして高い資質がある。これぞ大人のフェラーリといえよう。

Text by 小野 真人

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