PS4、国内売上はWii U以下 なぜ日本だけ苦戦?海外ユーザー激論

 海外では在庫切れが続出するほど人気のPS4。日本では今年2月に発売されたが、売上は思いのほか伸び悩んでいる。

【発売後3週間で販売急降下】
 メディアクリエイトの発表によれば、日本国内でのPS4の発売1週目の販売台数は30万9,104台。これは、2012年12月に発売されたWii Uの第1週目の販売台数を約1,000台上回っている。

 ところが、第2週目はぐっと落ちて6万5,685台、第3週目にいたっては、半分近くに落ち込み3万5,294台となった。Wii Uが2週目と3週目にいずれも12万台強の売上をキープしたことと比べると、PS4の数字はさえない結果となっている。

【海外では絶好調】
 海外のゲーム・メディアは、この意外な結果に注目している。

『IGN』は、PS4は日本に先駆けて海外で発売され、たった3ヶ月でWii Uを上回ったと紹介。『Wii Uデイリー』は、欧米マーケットではPS4の在庫をキープすることさえ至難の業で、現在アマゾンでは断続的に在庫なしという状況だと紹介。他国に比べ、日本のゲーマーのPS4への期待感は低かったようだと述べている。

【変わるゲーム市場】
『IGN』は、日本での不調の原因として、2つの理由をあげている。

 まず、日本のゲーム市場が従来型の据え置き機や携帯機よりも、むしろスマホのほうに軸を移していること。スマホ時代に入る前に発売されたニンテンドーDSは大成功だったが、その後発売された3DSは、DSの人気には及ばなかった。PSPのあとに発売されたPS Vitaにも同様のことが言えるという。

 もう一つの理由は、専用ソフトの不足だという。PS4用のビッグタイトルは、「龍が如く 維新!」であったが、実はPS3用も同日発売となっている。また売上本数が多いPS4専用ソフトは「KNACK」だが、このソフトはPS4本体の初回限定版に同梱されているものだ。

 日本でPS4が成功するかどうかは、従来型のゲーム市場の健全性にかかっていると『IGN』は結論づけ、今後のPS4の巻き返しもあるだろうとしみている。

【ゲーマーたちの反応は?】
『IGN』には、4000を超えるコメントが寄せられている。ほとんどは「PS4サイコー!」、「いや、最低」、「Wii U神だ~」、「んな訳ない!」と、どっちが上かという意見の応酬となっているが、中には以下のようなコメントもあった。

・Wii Uが日本で発売されたのはクリスマス時期だから、数字を見るうえでそれも考慮しないと。
・日本人はスマホで軽いゲームってのが好きなんだな。おれの周りでもシリアス・ゲーマー減ってるし。
・日本ってとこは、別の惑星だな。

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Text by NewSphere 編集部