“サプライズなし” サムスン・最新ギャラクシーS5、5つの難点を海外紙が指摘

 24日、韓国サムスン電子は新旗艦モデルスマートフォン、ギャラクシーS5を発表した。派手だが使われない機能に注力するのではなく、本当に消費者の求める方向を目指したとされているが、各技術メディアの反応はどうか。

【サムスンがここ数年で生産している何よりも興味深い】
 タイム誌(ジャレッド・ニューマン氏寄稿)は比較的好意的だ。とりあえずスペック数値を上げてインターフェースを小改良し、スリムな筐体に放り込んで大量生産しておけば良かった時代は終わった。実用性に欠けるギミック的機能を重視した昨年のS4型も、思ったほど売れなかった。

 したがってサムスンは、人々が実際に望んでいる、「日々の生活を生きるのを助けてくれる携帯電話」を目指した、と論じている。その方向性は「サムスンがここ数年で生産している何よりも興味深い」という。

 S5型の主なセールスポイントとしては、
・2.7mの水中に30分沈んでいても耐えられる防水性。シャワー中に使っても、誤ってトイレに落としても平気(S5型が唯一の例ではないが)
・画素数よりもオートフォーカスの速さや、撮影後にピントやエフェクトを決定できる点を特長とするカメラ
・各種のセンサーデータを統合した健康管理ソフト
などが挙げられている。

【使えないギミックは要らなくとも衝撃力を望む消費者】
 一方フォーブス誌(エリック・マック氏寄稿)は、S5型に欠けている重要な点を5つ指摘した。

1.昔からよくある要望のはずの、メタルボディタイプがない。ただしサムスンは人気機種の派生型を良く出すので、将来に期待は残る。
2.UX(ユーザー体験。印象に残る操作感などのこと)が陳腐で、変わり映えしない。
3.高性能なスナップドラゴン805プロセッサを積んでいるが、ディスプレイ性能から見て無意味。
4.急速充電など、バッテリー周りの改善。
5.そもそもアップグレードする意義。「旗艦デバイスのお披露目で『ビックリ要素』がないというのは、スマートフォンがいかに成熟した製品かを我々に示している」。むしろHTCやAppleからの次の大物に期待したくなる。

 IGNの記事コメントにも、(3年連続で)以前とまるで変わり映えしないとの批判が多い。またデザイン面について、あまりの醜さに驚愕している、というほどのコメントも少なくない(コメントであるから割り引いて捉える必要はあろうが)。特に背面が発泡スチロールに見える、ゴールドタイプだとバンドエイドそっくりだ、などと言われている。

【誇大広告が限界に達したサムソン】
 またCNETは、昨年のギャラクシーS4発表時の豪華極まるイベントや、アメリカだけで4億ドルをかけた、「誇大広告」だという販促キャンペーンが、今年は鳴りを潜めたと指摘している。

 S4は、視線移動でページをスクロールしたり、ビデオを停められたり、といった機能などが喧伝されたが、「実際にはうまく機能せず、すぐに忘れられていった」。その結果、型落ちして安くなったポピュラーなS3と大差あるものとは認められず、大キャンペーンに見合うほどの成果は得られなかった、とのことだ。第4四半期、サムスン・モバイル部門の営業利益は前年比18%の下落となった。

 また、昨年すでに「誇大広告」はやり尽くしてしまったため、今年それ以上のネタはもうなかったとの見方も紹介している。

サムスンの決定は何故世界一速いのか (角川oneテーマ21)

Text by NewSphere 編集部