韓国ドラマ『イテウォンクラス（梨泰院クラス）』は、主人公セロイが大企業を相手に復讐を果たそうとするストーリーである。日本でも『六本木クラス』としてリメイク版が放送され、話題となった。今回は、イテウォンクラスのあらすじ・キャスト・主題歌・原作について紹介する。

イテウォンクラスのあらすじ・キャスト

『イテウォンクラス』（梨泰院クラス）は2020年に韓国で制作された、復讐劇をテーマとしたドラマである。視聴率は初回の5％から最終回で16.5％まで伸び、大ヒットとなった。なお視聴率16.5％は、2020年時点で韓国のケーブルテレビ史上7位という好成績である。制作会社や監督は以下の通り。

テーマが復讐劇というだけでもインパクトが強いが、イテウォンクラスでは登場人物の成長や恋愛模様も描かれている。また、LGBT・階級社会・人種差別など、社会問題にフォーカスを当てているのも特徴的。主人公たちが障害を乗り越えていく姿に、勇気をもらったという視聴者も多い。

「韓国ドラマといえば恋愛もの」というイメージを払拭する内容で、日本でも人気が広がったイテウォンクラス。以下ではあらすじと出演キャストを紹介する。

あらすじ

主人公パク・セロイは高校3年生のとき、大手飲食店の長家（チャンガ）に勤める父親の仕事の都合で引っ越すことになった。転校初日、同級生をいじめていた長家の御曹司グンウォンを殴ってしまう。グンウォンの父である長家会長はセロイに土下座を要求するが、セロイは拒否して高校を退学させられる。同時に父も退職に追い込まれた。

その後、セロイの父がひき逃げによって亡くなってしまう。ひき逃げの犯人がグンウォンだと知ったセロイは、彼に暴行して刑務所行きに。実刑3年を経て出所し、働いて貯めた資金をもとに梨泰院で居酒屋「タンバム」を開く。長家への復習を心に誓ったセロイは、仲間と力を合わせ、外食業界のトップを目指して奔走する。

出演キャスト

イテウォンクラスの出演キャストと役名、概要を記載した表は以下のとおり。

主演のパク・ソジュンは、『彼女はキレイだった』『キム秘書はいったい、なぜ？』など数多くのラブコメ作品に出演している人気俳優である。

ヒロイン役のキム・ダミは、イテウォンクラスがドラマ初出演作。イテウォンクラス放送時に韓国内で「キム・ダミ」がトレンドワード入り、Instagramフォロワー数100万人を突破など、大きな話題となった。

もう一人のヒロインであるクォン・ナラはアイドルグループ「HELLOVENUS」に所属していた元アイドルで、現在はモデル・女優として活躍している。

イテウォンクラスの主題歌・挿入歌

イテウォンクラスは物語の内容だけではなく、主題歌・挿入歌にも注目したい。作中で流れるOST（オリジナルサウンドトラック）は、韓国の歴代ドラマの中でも非常に高い評価を受けている。

音楽監督を務めたのは、パク・ソンイルとキム・ジュンソクの2人である。主題歌・挿入歌の曲名とアーティストは以下のとおり。

主題歌の『START』は韓国内すべての音楽サイトで1位を取るほどの人気曲となった。なおイテウォンクラスを日本版にリメイクした『六本木クラス』では、スリーボーカルグループの「THE BEAT GARDEN」がSTARTを『Start Over』として日本語カバーしている。

また挿入歌は、ドラマのシーンに合わせて作詞するというこだわりぶり。歌詞を見ながら楽曲を聴くと、ストーリーの理解が深まってさらに没入できるだろう。

イテウォンクラスの原作とドラマの違い

イテウォンクラスのドラマは、チョ・クァンジン氏が描いた韓国マンガが原作である。ドラマは原作に忠実で、原作にあるエピソードはドラマでもほとんど描かれている。

一方で、原作とドラマではストーリーが若干違う部分も。違いが出たのは、原作に足りなかった部分を監督と原作者が話し合い、ドラマに反映させているためである。

原作とドラマの主な違いは以下のとおり。

• スアの性格は、原作のほうがクールで淡々としている
• 原作にはトニー、トニーの祖母が出てこない
• ラストシーンの場所が異なる（原作：病室、ドラマ：タンバム）

原作にないエピソードや登場人物を追加したことで物語の厚みがさらに増したため、原作よりドラマが好きだと感じる人も多いようだ。

イテウォンクラスと六本木クラスの違い

イテウォンクラスは、日本では『六本木クラス』というタイトルでリメイクされ、舞台も梨泰院から六本木に変更された。日本の中で六本木が選ばれたのは、「外国人がよく訪れる」「飲食店が多い」という特徴が似ているためである。

主人公が開く店の名前は、「タンバム」から「二代目みやべ」に変更。宿敵となる「長家（チャンガ）」も、「長屋（ながや）ホールディングス」へ変更された。

役名も日本人用の名前に変更されている。役名と出演キャストは以下の通り。

韓国版と日本版でストーリーの大きな流れは同じだが、主人公が経営する店の看板メニューがスンドゥブから唐揚げに変わっているなど、細かい点が異なっている。また、ラストシーンも韓国と日本で異なるため、比較してみると面白いだろう。

イテウォンクラスが見られるのはNetflix

出典：Netflix

イテウォンクラスはNetflixで全話見放題となっている。Netflix独占配信であるため、Amazonプライムなど他の配信サイトでは視聴できない。

2020年3月に配信されて以来、イテウォンクラスは日本でも爆発的な人気を博した。近年の韓国ドラマブームの火付け役となった作品といえる。

Netflixは月額990円から視聴可能であるため、イテウォンクラスを視聴したい人は登録するとよいだろう。Netflixはイテウォンクラス以外の韓国ドラマの配信も豊富であるため、多くの作品を楽しめるはずだ。

復讐劇が面白いイテウォンクラスを見よう！

イテウォンクラスは主人公による大企業への復讐劇が描かれた作品で、韓国だけでなく日本でも人気となった。ストーリーの内容だけでなく、主題歌や挿入歌にも魅力がつまった作品である。原作もチェックすることで、ドラマ版との違いが楽しめるだろう。Netflixで全話見放題となっているため、ぜひ登録してイテウォンクラスを視聴しよう。

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