仮面ライダーは米国でも人気? 東映、米国で専門チャンネル開始

 東映は9月から、「仮面ライダー」などのテレビ番組や映画の有料チャンネルを、米国で開始しました。米国のIPTV向けのこのチャンネルでは、毎日24時間、東映制作の映画や番組を放送。1年後をめどに英語字幕つきの放送を始める予定です。

 朝日新聞によると、チャンネルの利用料は月額約20ドル(約2,000円)で、加えて指定の機器レンタルが必要(1年契約なら月9.99ドル)とのことです。

 米国の「ヒーロー」と言えば、スーパーマン、バットマン、スパイダーマン、X-メン、超人ハルク、アイアンマン…などと数え上げれば切りがないほどです。その中に、バッタの能力を持つ改造人間が食い込んでいけるのでしょうか。

 米国では、日本の漫画やアニメについて報じるサイトで、本件が取り上げられています。記事のコメント欄には、以下のような熱いファンたちの声が寄せられていました。

【読者の反応】
まず、歓喜・歓迎の声。
「これはいいアイデア。ネットではたくさんの人の間で特撮物、特に仮面ライダーの人気が高まってきているし」
「すごい!!!本当に興奮する」
「正しい方向への一歩だね。多くの人が思っているより特撮のファン層は広いんだよ」

続いて、注文・お願い。
「もっと早く英語字幕を付けてほしい」
「オーストラリアでもお願い!」
「東映がラテン米国でもやってくれたら素晴らしいのに」

そして、コアな意見。
「東映不思議コメディーシリーズ(例えば、「好き! すき!! 魔女先生」、「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」、「美少女仮面ポワトリン」)をこのチャンネルで流してくれたら嬉しい」
(上記のコメントに対し)
「君の投稿を読むまで、女性をターゲットにした特撮物があるなんて知らなかったよ。美少女戦士セーラームーンの実写版以外で」

「このなかに特撮のスパイダーマンも含まれるんだろうか?」(編注:1978年~1979年に放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ)
(上記のコメントに対し)
「マーベルのサイトでしばらくの間、ストリーミング放送やってるよ。もし知らないのなら、念のため」

【特撮はすでに根付いている!?】
 日本の「特撮ヒーローもの」は受け入れられるのでしょうか。実は既に、日本式の「特撮ヒーローもの」は、米国で普通に放送されていました。「パワーレンジャー」というものを耳にしたことはないでしょうか?

 これは、大手テレビネットワークFOXが、1993年から子供向けに放送を開始しているスーパー戦隊シリーズで、日本語の吹き替えではなく、現地俳優による完全英語版です。日本の戦隊もののフォーマットを完全に踏襲しており、変身している姿を音声なしで見ていると、米国のものとはまったくわからないレベルです。

 これまで2度映画化され、シリーズ開始からすでに20年を迎える人気番組だというのです。

 そういう素地があるのならばもしかして…、と思わずにはいられません。いつの日か、スーパーマンやバットマンと並んで仮面ライダーが、ジャスティス・リーグの一員として、悪役にライダーキックをお見舞いする日がくるかもしれません。

Text by NewSphere 編集部