男性に「ハゲ」と言うのはセクハラ、英審判所 「女性の胸への言及と同じ」

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 イギリスで薄毛に悩む男性従業員が、自身の身体的特徴をからかった工場の上役をセクハラで訴えた。雇用審判所は薄毛を男性に起こりがちな性的特徴と認め、その揶揄はセクハラ行為に該当すると判断。賠償金の支払いを命じた。

◆激しいののしり以上に、薄毛指摘に心痛
 訴えを起こしたのは、工場の勤務者であった64歳男性のトニー・フィン氏だ。英テレグラフ紙によると、フィン氏は昨年5月に解雇されるまでの24年間、イングランド中北部に位置するウェスト・ヨークシャーで酒樽の栓の製造工場で、電気技師として勤務していた。2019年7月に工場の監督と口論となった際、監督は「ハゲのクソ野郎」との言葉をフィン氏に投げつけたという。

 口論は工場内の店舗部分で発生し、その激しさからあわや暴動にまで発展しかねない様子だった模様だ。監督が用いた言葉のうち「クソ野郎」の部分はCワードと呼ばれる重大な侮辱表現だったが、英インデペンデント紙(5月12日)によると、フィン氏はその表現自体よりも薄毛への言及に心を痛めたという。

Text by 青葉やまと