北米専用 大型SUVトヨタ セコイア、14年ぶり全面刷新 437hpハイブリッド搭載

トヨタ自動車

 北米トヨタは1月25日、3列SUVの「セコイア」新型を発表した。2008年に投入された現行モデルから、14年ぶりのフルモデルチェンジとなる。長らく刷新のなかったセコイアだけに、新鮮味を喜ぶ声が米自動車誌から上がっている。

◆デザインに現代の風
 長らくアップデートされていなかったセコイアだが、新たなスタイリングは大いに歓迎されているようだ。米モーター・トレンド誌(1月25日)は古く巨大なセコイアの樹になぞらえ、発売から長年が経過するにつれ、ライバル車種に引けを取るようになってきたと指摘する。だが、新型の投入で「ついに新たなセコイアの若木が誕生したようだ」と述べ、「トヨタは2023年型セコイアを発表し、新型には歴史に残るSUVだと感じられるようなサプライズがいくつか存在する」としている。その一つとしてデザインは2022年型タンドラをベースに、野暮ったさを解消した。また、後部ドアから水平に伸びるフェンダーラインが、ささやかな独自性を演出している。よりアグレッシブで、締まりのあるデザインになったと同誌は語る。

 タンドラの刷新時はデザインにいまひとつ賛同できなかったという米ロード・ショー誌(1月25日)も、セコイアからは初めてタンドラを見た時ほどの違和感を感じない、との印象を述べている。リフトゲートで幅を利かせている「SEQUOIA」の文字は気になるものの、「実際のところ、身構えたような横顔と強気なショルダーが気に入っている」という。リアのフェンダーアーチとフェンダーラインのダイナミックな切れ込みが、デザインに良いメリハリを与えることとなったようだ。

Text by 青葉やまと