「これぞスポーツカーのあるべき姿」スバルBRZ新型、米メディア絶賛のドライブフィール

スバル

 昨秋フルモデルチェンジを遂げたスバルの軽量FRスポーツ「BRZ」が、アメリカでも好評だ。初代の個性を残しながら不足点を徹底的に改善しており、ドライブフィールの向上で「大ファンになった」と告白する米自動車誌も出ている。

◆かゆいところに手が届く進歩
 米カー&ドライバー誌(1月5日)は、試乗から得られた感触に記者は非常に満足したようだ。ロードサーキットや田舎道など幅広い条件でテストを行ったうえで、「我々はハレルヤと口走った」「熱狂的なファンがいつも感じているかゆみを引っ掻けるようになって帰ってきており、かつてないほど良くなった」と非常に肯定的に評価している。

 新型は初代の非常にスリムなシルエットを保っており、同誌は「2代目ですべてを巨大化させたいという業界特有の誘惑に抗った、エンジニアリング・チームの英雄的な奮闘」の成果だとコメントしている。ボディ強度の強化、ねじり剛性の50%向上、ハンドリングの安定性改善など、細部の改良も抜かりない。「新型BRZは、あなたが望むすべての面において進歩している」との評価だ。

 あえて難点を挙げるならば、インテリアの素材感にはさほどこだわりが感じられないかもしれない。米モーター・トレンド誌(12月7日)は数々の長所を挙げたうえで、プラスチック感の目立つ内装、低解像度のディスプレイ、高速道路上での騒音などの問題点を指摘する。ただ、「とはいえ我々は大変に感銘を受けたし、大ファンになった」とも述べ、改善したドライブフィールを歓迎している。

Text by 青葉やまと