イタリア在住のセネガル人カビー・ラメ。そのTikTokフォロワー数が世界第2位となり、にわかに注目を集めている。ほぼ無言のビデオ投稿で、イタリア、セネガルだけでなく世界中で人気が集まっているラメの作風とその軌跡とは。

◆TikTokで話題のクリエイター
　イタリア在住のセネガル人、カベンネ（カビー）・ラメ（Khabane “Khaby” Lame）が、SNS上でにわかに人気を集めている。彼の投稿は、インターネット上の無駄に複雑なハウツー・ビデオを題材に、同じことを非常にシンプルで自明なオルタナティブのやり方で再現し、「Duh?! （いまさら、なぜ？）」といったようなジェスチャーで締めくくるといった一連のスタイルのビデオが中心。ほぼ無言のパントマイム調のスタイルは、人気コメディ、ミスター・ビーンと似ており、言語・文化を問わず、人気を集めているようだ。

　彼のTikTokフォロワー数は、現在1億1490万人。世界で2番目となる数字だ。（世界一はコネチカット州在住のアメリカ人、チャーリー・ダメリオ（Charli D’Amelio）で、そのフォロワー数は1億2550万人。）ラメの900以上のTikTok投稿は、累計で17億件のライクを獲得している。同時にラメのインスタグラム・アカウントも、現時点で4808万のフォロワーがついている。さらに、彼はオリジナル・グッズを販売するオンライン・ショップも展開している。ショップでは、彼の定番のジェスチャーをモチーフにしたTシャツや、ポップコーン・マシンや果汁搾り機といった彼の「ハウツー・ビデオ」に関連した、必ずしも必要ではないような「無駄な」日用品が販売されている。