困難のなかよくやった? 東京五輪、海外はどう見たのか

Kiichiro Sato / AP Photo

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で1年延期の後、ほぼ無観客開催となった東京五輪が8日に閉幕した。当初は開催反対の意見が多かったにもかかわらず、国内の世論調査では「やってよかった」という意見が6割を超えた。制約の多い異例の大会ではあったが、海外からも総じてよくやったという評価だ。

◆バブル方式成功、IOCバッハ会長称賛
 東京五輪には4万2000人の選手、関係者、メディアがやってきた。大会期間中の新型コロナの陽性者は五輪関連では432人で、そのうちの3分の2は日本在住者だった。米ロサンゼルス・タイムズ紙(LAT)は、積極的な検査や多くの制限などを維持したことで、五輪バブル内の感染拡大はなかったと報じた。

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、東京はこれまでで最も準備の整った開催都市であったことを証明したと述べた。東京で記録的な感染者数になっていることについては、大会とは関係がないと主張している。(米公共ラジオ網NPR

Text by 山川 真智子