マシュー・マコノヒーも政界進出か 米選挙、セレブが続々出馬

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 2020年の大統領選、連邦議会選が終わって一息ついたのもつかの間、アメリカでは2022年の中間選挙まであと1年4ヶ月を切った。大統領選こそないが、上下院選、そして一部州では知事選も行われるため、2023年以降の政治傾向と2024年の大統領選に大きな影響を及ぼすことは間違いない。各州でいまから候補者が続々と出馬を表明するなか、とくに共和党から政治経験がまったくない著名人の立候補が目立っている。

◆テキサス州知事選に有名俳優が出馬?
 2022年の選挙で最も注目されているのはテキサス州知事選である。テキサス州は、以前はかなり保守派が強い州であったものの、物価や地価が比較的安いためカリフォルニアなど他州からの人口流入があったことから民主党支持者も増加してきており、2020年の大統領選ではジョー・バイデン大統領がかなり健闘した。同州のNBC系地元局KTSM(電子版)によると、同州の現職のグレッグ・アボット州知事は共和党支持者の間では支持率が77%と非常に高いが、民主党支持者の不支持率が85%とこれも非常に高く、全体的な支持率は44%に留まっている。NBCニュースの統計によると、昨年の大統領選では同州のトランプ支持率は52.1%、バイデン支持率は46.5%とその差は大きいとは言えず、民主党候補者が勝つ可能性も残っている。

 同州知事選の民主党候補として名前が挙がっているのは元下院議員のべト(ロバート)・オルーク氏だが、ここに来てテキサス出身の俳優で、以前から政界進出を示唆していたマシュー・マコノヒーの出馬の可能性が高まってきた。本人はまだ明確な出馬表明はしていないものの、地元紙ヒューストン・クロニクル(電子版)は、アボット知事とマコノヒーが出馬したと仮定する世論調査で、知事は39%、マコノヒー氏は38%の支持を受けていると報道。マコノヒーは現時点では「無所属」とされている。ちなみに、アボット知事とベト・オルーク氏が対決した場合はアボット氏が45%、オルーク氏が33%でアボット氏が大きくリードしており、オルーク氏は知事選ではなく上院選を標的にする可能性も高い。

Text by 川島 実佳