【写真】自然の中のエコハウスで孤独を味わう パンデミック時代の旅

Virginia Mayo / AP Photo

 パンデミック発生から1年が過ぎ、人々の「旅」体験は変化した。

 だからこそ、このような旅の形が生まれたとしても何ら不思議はない。数千人の乗客がともに旅をする地中海クルーズ船のキャビンの代わりに、その対極にある旅を楽しむ人がいる。それは、何もない土地の真ん中で味わう、完全な「孤独」だ。

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 新型コロナ以前の旅といえば、エアコンにフルコースのディナー、カクテルがそろった贅沢なものだが、このウッド調のキャビンには「長時間シャワーを使うと、お湯が水になります」といった注意書きがなされている。むろん、Wi-Fiなど探してはいけない。

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 ここは、アントワープの起業家ザビエル・ルクエール氏が生み出したコンセプト「スローキャビン」。設備は最低限だが、完全に「持続可能」な小型のエコハウスで、新型コロナウイルスに感染する可能性はほとんどない。

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 ベルギーのエルペ出身のキム・デボス氏は、「私たちがこのキャビンを訪れる大きな理由のひとつが、仕事などの重荷から逃れるためです。インターネットを断ち、夫婦の結びつきを取り戻し、自然やシンプルな生活に立ち返るためです」と語る。彼女は最近、パートナーのガイ・デ・ダインさんとともに週末に過ごすため、このキャビンに予約を入れたという。

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 各キャビンにはソーラーパネル、雨水収集装置、薪ストーブ、小さなキッチン、ドライトイレ付きのバスルームが備わっている。複数の大きな窓からは最高の「リアリティ・ショー」である、自然そのものを思う存分眺めることができる。

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 貯水池は大きいが、太陽電池が貯えられるエネルギー量は限られている。いずれもモニターが可能で、これらの資源をどのように使ったのか、その意識を家に持ち帰ることになる。

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 そしてキャビンの場所が周知されてしまったら、すぐに引き揚げて別の場所に移設できるようになっている。

By VIRGINA MAYO Associated Press
Translated by isshi via Conyac

Text by AP