ウミガメ食べ19人死亡、マダガスカル 食中毒の原因とは
マダガスカルの健康食品安全管理庁が18日に発表したところによると、ウミガメによる食中毒が発生し、子供9人を含む19人が亡くなった。ただし原因となる毒は、亀自身が生成しているものではない。
◆毎年約50件の食中毒
インド洋西方のマダガスカルやコモロ諸島、タンザニアでは、ウミガメによる食中毒がたびたび発生している。ウミガメはワシントン条約により保護対象となっているが、栄養源確保の必要や食習慣が理由で食されることがある。マダガスカルの衛生局は、気温の高い雨季(11月から3月)の捕食は食中毒の危険が高いとして見合わせるよう呼びかけているが、毎年約50件の食中毒が報告されている(20 minutes、3/19)。
今回も亡くなった19人以外に少なくとも24人が入院している。典型的な重度のウミガメ中毒の症状は、「口腔炎症、嚥下困難、意識障害」などで、死亡率は最大で30%に達することもあり非常に高い(「インド洋南西部におけるウミガメ中毒についてわかっていること」1999)。
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