最新インドテロ情勢 たびたび発せられるテロ警戒情報
日系企業の進出も増えるインドで、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。現在、国内の感染者数は440万人を超え、米国に次いで2位となっている。死者数は7万5000人あまりで、致死率は1.68%あたりで推移している。9月からはさらにロックダウンが解除されており、再び感染が拡大することが懸念される。
一方で、インド国内におけるテロ発生を懸念する声が少なからず広がっている。幸いにも、近年インド国内で大規模なテロ事件は起こっていないが、インド情報機関からは繰り返しテロ警戒情報が発信されている。たとえば、以下のような発信があった。
◆繰り返し発信されるテロ警戒情報
2019年10月:ヒンズー教の大祭である「ディワリ(Diwali)」が10月27日~31日と迫るなか、テロ攻撃の恐れがあるとしてアラートが発信された。同当局によると、パキスタンを拠点とするイスラム過激派組織「ジェイシュ・ムハンマド(JeM)」がニューデリーでテロを計画しており、首相官邸や国会、政府や軍・警察施設、コンノート・プレイス(Connaught Place)やカーン・マーケット(Khan Market)など商業・ビジネス施設など425ヶ所が攻撃対象として挙げられた。
2020年2月:テロ発生の危険性があるとして、西部ゴア州北部に注意喚起が発信された。情報機関は組織などに関して具体的なことは明らかにしていないが、現地住民や旅行者に対し強く警戒心を持つよう呼びかけた。
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