GRスープラ2021年型、米誌も驚きの大幅パワーアップ 20年型購入者は後悔?

 トヨタはGR スープラについて、パワートレインと走行安定性を強化した2021年モデルを発表している。生産終了から17年の空白を経て2019年に復活したスープラは、わずか1年で驚異的な性能向上を実現することとなる。昨年購入してしまったオーナーを後悔させることになる、と海外誌は大きな進化に目を見張る。

♦︎真価はパワートレインにあり
 外観上の変更はわずかだ。北米市場向けのプレミアムおよびA91エディションでは、前輪に設けられたブレンボ製の真紅のブレーキキャリパーにトヨタ スープラのロゴが追加された。米カー&ドライバー誌は、むしろ主要な変更点はボディ内部に込められている、と紹介する。

 エンジンは既存の3.0L直列6気筒ターボに加え、最大出力258馬力の2.0L直列4気筒モデルを北米市場としては新たに設定した。3.0Lエンジンにおいては387馬力への出力向上にともない、排気流路となるエキゾーストマニホールドが改良されている。従来は6つのシリンダーヘッドからの多岐管を2本に合流させていたが、新モデルは6本がそれぞれ独立した形の設計となる。イグニッションコイルやスロットルボディなどに大きな変化はない。エンジンは兄弟車であるZ4 M40iと完全に同等の性能を有するもので、前モデルの時点ではBMWから供給を受けることができなかったとトヨタは説明している。

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Text by 青葉やまと