「まさに洗練された乗り物」新型トヨタ ハイランダー、米メディア好感

 トヨタ自動車の北米部門は昨年12月、ミドルサイズSUVとなる新型ハイランダーの2020年型を販売開始した。エクステリアには日本国内でも好評のRAV4由来のデザイン要素を導入したほか、全長を6センチ拡張することで居住空間とラゲッジルームを大型化し快適性を高めた。

♦︎デザイン進化、大型化で居住空間にゆとりが
 米カー&ドライバー誌は、より洗練されたデザインを歓迎している。実車を確認したところ、「進化したルックスと、より引き締まったスチールメタルを備えていることが明らかになった」とのことだ。目につきづらい部分の改良としては、RAV-4やプリウスのハイブリッド型などで実績を積んでいるTNGA-Kプラットフォームを新たに採用した。

 デザインが生む高級感は米テックメディアの『CNET』が運営するロードショー誌(12月18日)も認めるところで、旧来のプロポーションと基本的なスタイルを引き継ぎつつも、「このクルマを一層洗練させ、思い切って言えばエレガントに仕上げるため、デザイナーたちは労を費やした」とトヨタの挑戦を認めている。

 ルックスの変化に加え、新型ハイランダーのもう一つの特徴と言えるのがボディの大型化だ。同誌は従来よりも全長を約6センチ拡大し、ホイールベースもわずかに伸ばしたと紹介している。これによって積載容量は改善し、最後尾の3列目シートを倒した場合のラゲッジスペースは約1371Lを確保した。2列目を使用しない場合はおよそ2379Lまで拡張可能だ。ちなみに2列目はキャプテンシートまたはベンチシートから選択可能で、これに応じて定員は7名または8名となる。率直な意見としては3列目がやや手狭に感じられるとも同誌は述べるが、そのほかに大きな不満はないという。「新ハイランダーのキャビンのその他のパーツはきわめてよくできている」と述べ、美しい仕上がりと高品質の素材を高く評価している。

Text by 青葉やまと