仏独西の次世代戦闘機、モックアップ公開 戦闘機の枠を超えた「システム」の一翼に

Benoit Tessier / Pool via AP

 6月23日まで開催されたパリ航空ショーにおいて、欧州の次世代戦闘機の実物大モックアップが披露された。この次世代ステルス機は単体で飛行するのみならず、「FCAS」と呼ばれる将来の戦闘システムの一部として機能する。

◆共同開発の枠組み拡大
 実物大モックアップを覆っていた幕が取り除かれると、マクロン仏大統領など参列者たちはこれを拍手で迎えた。フランス、ドイツ、スペインの各防衛相は会場で、三ヶ国間の共同開発に関する合意書に正式に署名した。フランスが主導しドイツが参加していた計画に、新たにスペインが加わったことになる。ライエン独防衛相はヨーロッパの防衛協力体制における「偉大な前進」だと述べ、スペインの参加を歓迎した。

 欧州のニュース専門チャンネル「ユーロ・ニュース」は、パーリー仏防衛相のコメントとして、フランス軍に2040年に導入されるという見通しを伝えている。計画では2026年にプロトタイプの飛行が行われ、2040年頃に導入される予定だ。現在広く導入されているユーロファイター・タイフーンならびにフランスのラファール戦闘機を徐々に置き換える形となる。

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Text by 青葉やまと