1位は山梨のコテージ 外国人が評価する日本の宿 何が重視される?
旅をする際は、誰でも訪れた土地の文化や特長が表れた素敵な宿に泊まりたいと思うだろう。ましてや、外国へ旅行するならなおさらである。では、日本を訪れる外国人たちは日本の宿に何を求めているのだろうか? 世界最大のクチコミ・プラットフォームを提供するTrustYou(トラスト・ユー)の調査結果を検証し、外国人が期待する「日本の宿像」を明らかにしてみたい。
◆1位は河口湖のコテージ! 外国人に人気の宿トップ5
同社は調査結果を発表したリリースで、「宿泊施設のクチコミとしては世界最大規模のデータ(約50万軒)を保有し、独自のセマンティック(言語感情)分析とアルゴリズムで算出された総合スコアをもとにランキングを作成」していると述べている。その膨大なデータを分析した結果、インバウンドの外国人に人気の日本の宿トップ5は以下のような結果となった(数字は総合スコア)。
1位 レイクヴィラ河口湖(山梨県南都留郡)/98.0
2位 Guesthouse KYOTO COMPASS(京都府京都市)/97.80
3位 ホテル龍名館お茶の水本店(東京都千代田区)/97.65
4位 京旅籠むげん(京都府京都市)/96.95
5位 湯らり六妙(大分県由布市)/96.85
5位までに入ったのは、すべてゲストハウスや旅館など小規模な宿泊施設である。この結果を見ると、日本に来る外国人観光客は一般的に大規模な宿泊施設よりも小規模なところに泊まることを好むらしい。
見事1位に輝いたレイクヴィラ河口湖は、タイ、台湾、中国、シンガポールなどアジア人宿泊客が多いという。美しい自然のなかにある2LDKと3LDKのヴィラは家族や友人グループでのびのび泊まれ、料金も手頃だ。トリップアドバイザーの口コミを見ると、香港やタイ、オーストラリア、シンガポールなどの宿泊客がコメントを残しており、「管理人が親切」「素晴らしい体験だった」「最高のスポット」などと絶賛している。
しかし一概に日本を訪れる外国人といっても、国籍や文化、その国での評価・評判により、訪れたい場所や泊まりたい宿泊施設は大きく異なるらしい。レイクヴィラ河口湖は英語、タイ語、中国語の観光客には人気があるが、フランス語、ドイツ語、韓国語では5位以内に入っていない。フランス語の観光客は広島県と京都府、ドイツ語は東京都港区と広島県の宿泊施設がそれぞれ1~5位を占めている。
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