けんかを止めに来たはずが…校長が歓喜 米高校で起きたサプライズ【動画】

学校の食堂(画像はイメージ)|TW Farlow Media / Shutterstock.com

アメリカ・ジョージア州の高校で、生徒たちが校長に仕掛けた誕生日のサプライズが話題になっている。校長を呼び出すために生徒たちが考えたのは、なんと「けんか」を演じることだった。

10月8日、レイクビュー・フォートオグルソープ高校のボビー・デービス校長は、生徒同士のけんかが起きていると知らされ、食堂へ急いだ。

現場では、大勢の生徒が取り囲む中、2人の男子生徒がもみ合っていた。デービス校長はすぐさま間に入り、1人の生徒を抱えるようにして引き離した。

ところが、校長が振り返った次の瞬間、周囲から歓声が上がり、生徒や教職員が一斉に誕生日を祝う歌を歌い始めた。

けんかはすべて芝居だったのだ。

驚いた校長は満面の笑みを浮かべ、生徒の腕の中に飛び込んで抱きついた。さらに別の生徒にも抱きつき、最後は2人に抱え上げられながら祝福を受けた。

51歳の誕生日を迎えた校長へのサプライズを捉えた動画は、フェイスブックなどで拡散され、数百万回再生された。

米NBCの情報番組『トゥデイ』によると、サプライズを発案したのは17歳の男子生徒、ワトキンスさんだ。

ワトキンスさんは以前、怒りを抑えることが苦手で、けんかを繰り返していた。しかし、校長との交流を通じて少しずつ変わっていったという。

高校2年時に始めたアメリカンフットボールを通じて、人の助言を受け入れることを学んだ。校長との会話も、その成長を後押しした。

現在は詩を書いたり、音楽制作に取り組んだりしており、将来は自動車整備士になることを目指している。

ワトキンスさんは動画のコメント欄で、校長が自分を良い方向に変えてくれたと感謝をつづっている。

一方、自分をかつて「悪い子」だったと振り返るワトキンスさんについて、デービス校長は「彼はいい子だ。素晴らしい子だ」と語った。

校長は、生徒が愛され、尊重されていると感じなければ、学ぶことはできないと考えている。

今回のサプライズについては、けんかが本物ではないとわかった瞬間、恐怖が安堵に変わり、喜びが込み上げたという。「自分もまた子供に戻ったような気分だった」と振り返っている。

Text by 白石千尋