パレスチナ系米国人、イスラエル人入植者に包囲された自宅へ ヨルダン川西岸
ヨルダン川西岸地区クスラ村の両親宅に到着したルイ・リディ氏(8月17日)|Majdi Mohammed / AP Photo
占領下のヨルダン川西岸地区で、1週間以上にわたり自宅をイスラエル人入植者に包囲されているパレスチナ系アメリカ人の男性が17日、自宅に向かい、家を守ってきた家族と合流した。
クスラ村で続くにらみ合いでは、入植者の集団が複数のパレスチナ人の家を取り囲み、住民が外出できないようにしている。アメリカはこの包囲を非難している。イスラエル軍は、秩序を維持するためだとして部隊を配備した。
イスラエル人入植者によるパレスチナ人家屋の包囲は、ここ数か月でヨルダン川西岸地区の暴力が急増する中で起きている。ベンヤミン・ネタニヤフ首相の右派政権に後押しされた入植者たちは、パレスチナ人の町や村への攻撃を激化させ、住民に嫌がらせをしたり、家屋やモスク、畑に火を放ったりしている。
パレスチナの保健当局によると、今年に入ってからこれまでに、イスラエル兵と入植者によって87人のパレスチナ人が殺害された。一方、パレスチナ人によってイスラエル人3人が殺害され、このうち2人は先月、ヨルダン川西岸地区のテル村で起きた衝突で死亡した。
包囲されている家の一つを所有する、オハイオ州在住のルイ・リディ氏がイスラエルに到着した際にも、兄弟が撮影した映像によると、入植者たちは依然としてクスラ付近をうろついていた。映像には、入植者たちがATV(四輪バギー)を運転したり、兵士と言葉を交わしたりする姿が映っていた。
リディ氏は、自宅の防犯カメラを通じて、遠く離れた場所からも現地の様子を見守っていた。
「何日もライブ映像でこの状況を見続けていて、もう2週目に入った。眠ることもできない」と、リディ氏はイスラエルの主要国際空港で記者団に語った。「見ている目の前で、入植者たちに家を奪われるわけにはいかない」
リディ氏は17日夕方、ようやくクスラに到着した。まず母親と姉妹の一人に再会し、その後、自宅へ向かった。リディ氏の兄弟のクサイ・アブ・リダ氏と、その10代の息子は、家を守るため中にとどまっていた。
自宅へ向かうためイスラエル軍の護衛を待っていた際、リディ氏は、包囲が始まった先週初めから状況はほとんど変わっていないとの見方を示した。
イスラエルはその後、リディ氏の自宅がある一帯を軍事閉鎖区域に指定した。しかし17日にも、兄弟が撮影した映像には、兵士が入植者たちと友好的に接する様子が映っていた。
「自分の家には、行きたい時にいつでも自由に行けるはずだ」とリディ氏は語った。「家族全員にとって、いら立ちの募る悪夢のような状況だ」
By SAM METZ and MAJDI MOHAMMED Associated Press




