地震で瓦礫に閉じ込められたら、人は何日生きられるのか

行方不明となった親族を捜すフランクリン・ロドリゲスさん(6月29日)|Fernando Vergara / AP Photo

 地震発生後、瓦礫の下に閉じ込められた人々の生存は、天候や水、空気の確保など、多くの要因に左右される。

 専門家によると、怪我がそれほど重くなく、気候が極端に暑すぎたり寒すぎたりしない場合、被害者は1週間以上生き延びられる可能性があるという。

 ベネズエラでは、24日に北部ラ・グアイラ州を2度の強い地震が襲った後、救助隊が瓦礫の中から生存者を救出するため、時間との戦いを続けている。この地震により770棟以上の建物が全壊または一部損壊し、その後も余震が地域を揺らし続けている。

 災害発生後の救助の大半は24時間以内に行われる。専門家によると、それ以降は1日経過するごとに生存率が低下するという。被害者の多くは重傷を負うか、落下した石やその他の瓦礫に埋もれている。

◆地震での生存を左右する要因とは
 ブラウン大学の地球物理学者ヴィクター・ツァイ氏によると、頑丈な机の下のように、大きな負傷を避けながら救助を待てる瓦礫のない空間にいる場合、閉じ込められた被害者の生存の可能性は高くなるという。専門家はこれを「生存可能な空間(survivable void space)」と呼んでいる。

 ジョージ・ワシントン大学の准教授で緊急対応の専門家でもあるジョセフ・バルベラ氏は、建物の倒壊によって火災や煙、有害な化学物質が発生した場合、生存率が低下する可能性があると述べている。

 さらに、日数の経過とともに、呼吸するための空気と飲み水の確保が極めて重要になる。

 「食べ物がなくてもしばらくは生き延びることができる」とバルベラ氏は言う。「しかし、水がなければ生存できる期間はもっと短くなる」

 閉じ込められた場所の温度は生存に影響を与える可能性があり、また瓦礫の外の気温は救助活動に影響を及ぼす可能性がある。

 ベネズエラ政府によると、世界各国から2600人以上の救助隊員が、訓練を受けた捜索犬や重機とともにベネズエラに到着した。最も被害の大きかったラ・グアイラでは、それまで数日間にわたって住民から対応の遅れに不満や怒りの声が上がっていたが、28日には救助活動が大幅に組織立って行われているように見受けられた。

 バルベラ氏は、生存者は瓦礫から救出される前に、重要な医療処置を受ける必要がある場合があると指摘する。そうしなければ、圧迫された筋肉に蓄積した毒素によって、救出後にショック状態に陥る恐れがあるためだ。

 2011年の東日本大震災では、倒壊した自宅に閉じ込められてから9日後に、10代の少年と80代の祖母が生存した状態で発見された。また、その前年には、ハイチの首都ポルトープランスで、16歳の少女が地震発生から15日後に瓦礫の中から救出されている。

◆地震発生時に取るべき行動
 地震発生時に生き延びるための最適な行動は、世界のどこにいるかによって異なる。活断層がある地域では、建築基準が地震に耐えられるよう設計されていることが多いが、それが世界中で当てはまるわけではない。

 アメリカを含む多くの国では、建物の出口のすぐ近くにいる場合を除き、「まず身を低くし(Drop)、身を守り(Cover)、揺れが収まるまで動かずにつかまる(Hold On)」ことが推奨されている。屋根が崩落した場合に生存可能な空間ができる可能性があるため、丈夫なテーブルの下や頑丈な家具の近くに身を寄せる。また、ほこりや瓦礫から身を守るため、布やマスクで顔を覆う。

 地震後に瓦礫の中に閉じ込められた場合は、体力を温存し、無理に動かないこと。食料と水を節約し、救助隊の呼びかけに耳を澄まし、近くにあるもので音を出せるものを探す。携帯電話を持っている場合は、バッテリーを節約し、毎日短時間だけ助けを呼ぶようにする。

By ADITHI RAMAKRISHNAN AP Science Writer

Text by AP