新種の巨大等脚類を発見 通常サイズの16倍で見た目はダース・ベイダー
画像はイメージ(Flicker/ Eden, Janine and Jim)
このたびベトナムの深海で、巨大な等脚類の新種生物がインドネシア国立研究革新庁のコニ・シダバロク博士を始めとする科学者たちによって発見され、世間を賑わせています。
学術誌「ズーキーズ」で発表されています。
ベトナムで発見された新種生物
同学術誌によると、今回見つかった硬くて分厚い外骨格と7対の脚が特徴的なこの生物の体長は約32.5cm、重さは約1kg。
等脚類の多くは浅い海で生息し、通常の体長は2.5cmほどのサイズで、深海で生きる種類ほど大きくなることが分かっています。
カリフォルニア大学サンディエゴ校・海洋生物学のラナ・チェン名誉教授は、今回の発見に関与していないものの「この大きさの違いが、この発見の注目すべき事柄です」とコメントしています。
頭部が「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーが被っているヘルメットに似ていることから、「バチノムス・バデリ」と名付けられました。
当初、ベトナム中南部に位置するクイニョン市の沖合約90kmの南シナ海で、漁師たちが深海の漁を行っていたところ、このバチノムス・バデリが引き揚げられたそうです。
シダバロク博士は、この生態について「深海で死んだ生物を食べ、食物連鎖の一部として栄養素をリサイクルしている」と言及。
さらに「巨大な体格が深海での生存に役立ったり、他の生物との競争上の優位性をもたらしたりする可能性がある」と考えを述べています。
今回の発見について、ネット上では「世の中には不思議がいっぱい」「深海にはまだまだたくさんの新発見がありそう」「ネーミングがいいね!」「想像よりかなりデカい」「ベトナムでは等脚類を食べるらしい」など様々な反応があがりました。