ギター型のサメなど866種の新種の海洋生物を発見 「非常に有益」

画像はイメージ(Flicker/ James St. John

先日、海洋生物の保護団体「オーシャン・センサス」が866種類にも及ぶ新種を発見し、世界中から注目を集めています。

【動画】発見された866種に及ぶ新種

866種類の新種を発見

同団体は10回にわたりダイバーや有人潜水艇、遠隔操作車両による捜索を行ってきたとのこと。

今回、新たにギター型のサメや扇状に広がったサンゴ、ヒトデや有毒を持つ巻貝などが見つかりました。

アメリカメディアのCNNに対し「現在、恐らく海洋生物のわずか10%しか発見されていない」と語るのは、同団体の主任研究員で、普段はイギリス・エセックス大学でサンゴの研究をしているミシェル・テイラーさん。

探索にあたった科学者たちは、モザンビークやタンザニア、モルディブといった様々な海域の水深1m~4,990mの深さでこれらを発見し、400を超える機関から800人以上の科学者たちが参加しました。

また近年、サメは世界中で劇的に減少しており「今回の発見は非常に有益です」とミシェルさんは話しています。

新種の生物が発見された際、学術的なプロセスを経て論文に種名を載せるには非常に長い時間がかかるそうで、今日の気候変動がもたらす影響なども含め、今後も同団体の研究は続いていくようです。

驚くほど多数の新種を発見したミシェルさんらに、世間からは「素晴らしい発見」「まだ10%しか発見されていないなんてびっくり」「面白い形のサメ」「果てしない研究だと思うけれど応援しています」「豊かな自然を存続してほしい」など、数々の反響を呼んでいます。

Text by 春野 なつ