上唇と左耳がなく、舌もほとんどなかった子猫 少女に救われる
画像はイメージ(Flicker/ indamage )
猫の国と呼ばれるトルコのイスタンブールでは、特に野良猫が多く、地域の人たちも餌を与えて世話をしています。
街角や路上で、たくさんの野良猫の姿を見るのは、イスタンブールの人にとってはもはや日常茶飯事の光景。
ところが、そんなイスタンブールの人でさえ目をそむけ、「モンスター」と呼ばれていた子猫が、路上のゴミ山の中で暮らしていました。
かつて「モンスター」と呼ばれていた子猫
生後4週間とみられるその子猫は発見された当時、上唇と左耳が欠損し、舌もほとんどありませんでした。
くわえて栄養失調でダニやウジに覆われていて、まさに瀕死の状態。
ある日、ボロボロの子猫を見つけた7歳の少女は、家に連れ帰ると、医師である父親に助けを求めました。
その日から、子猫の運命が変わったのです。
トルコ語で「いつも微笑んでいる少女」という意味の「ギュリュムセール」と名付けられた子猫は、すぐに栄養補給と治療を施され、顔の再建手術も受けました。
時間をかけてゆっくりと回復したギュリュムセールは、家族からの愛情と献身的なケアを受け続け、成長とともに美しい猫に変身。
少女の家にいた先住猫にも受け入れられ、大切な仲間もできました。
適切な場所とタイミングで少女が手を差し伸べ、またギュリュムセールの生きようと闘う気持ちがあったからこそ、第2の「猫生」のチャンスを得ることにつながったのでしょう。
SNSを通してギュリュムセールの奇跡を知った多くの人からは、感動の声が寄せられています。