日本に来た外国人の「食」の感想は? 5ヶ国1200人の調査でわかったこと

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 海外から日本へ観光客が押し寄せている。日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2024年の年間訪日外客数は3686万9900人(前年比47.1%増)で、過去最高を更新した。日本にやって来る外国人を魅了するものの一つとして豊かな食文化がある。彼らはどのような日本食で胃袋を満たしたのだろうか。海外の店で提供される「日本料理」とはまったく異なるクオリティに満足しているようだ。

◆人気トップは不動の「寿司」
 農林中央金庫が2023年4月に発表したデータから、訪日客の日本食への印象が浮き彫りになっている。調査では、アメリカ、イギリス、フランス、中国、韓国の5ヶ国の外国人1200人を対象に、日本の食に関する意識調査を実施した。調査期間は2023年3月20日から3月27日で、対象者は過去10年以内に日本への滞在経験がある男女だ。

 調査結果を見ると、日本滞在中に食べた日本料理(複数回答)で最も多かったのは「寿司」で68.3%に上った。次いで「天ぷら」が47.2%、「ステーキ・焼肉」が46.9%、「ラーメン」が46.3%、「うどん・そば」が45.8%となっている。寿司が突出して高いのは、日本の食文化を代表する料理として世界的な認知度が高いことが背景にあるのだろう。日本を訪れたからにはぜひ新鮮な寿司をつまみたい、との意向が垣間見える。

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Text by 青葉やまと