中国政府が教会に弾圧 イエスから習近平主席の肖像画に置き換え

ASSOCIATED PRESS/ Ng Han Guan

アメリカ国際宗教自由委員会(USCIRF)の最新報告書「宗教の中国化:中国の強制的宗教政策」が、習近平政権下で宗教に対する統制強化が進んでいると発表しました。

【動画】中国の教会で行われている習近平の肖像画への置き換え

中国の教会で行われている十字架の撤去と置き換え

USCIRFは、海外における宗教または信念の自由の普遍的権利を監視・追跡するアメリカの政府機関です。

USCIRFの報告書では、中国政府による宗教への圧力が強化されており、特に教会からの十字架の撤去など、宗教的シンボルの排除が指摘されています。

中国援助協会の報告によると実際、政府は教会から十字架を撤去しており、浙江省玉環市では1000以上の十字架が撤去されたとのこと。

さらに、イエスや聖母マリアの像を習近平主席や毛沢東の肖像画に置き換える事例も報告されています。

カトリック教会では、中国共産党のスローガン掲示が強制され、イデオロギーの説教を徹底。

聖書を含む宗教テキストも政府が検閲するという抑圧に対し、USCIRFは「政府が中国共産党寄りの組織を一方的に設置し続けている」と報告書に記しています。

この報告に対しネットでは、「中国で教会が許可されているのが意外」「十字架を撤去するなんてアリなのか」などの意見が上がっていました。

Text by 本間才子