注文していないものを次々運んでくる店員 食事後の一言に「二度と行かない」

画像はイメージ(Flicker/ osseous

アメリカのチップ文化の課題が、浮き彫りになったようです。

高級レストランで、客が会計を水増し請求された出来事が起きました。

無料だと匂わせ発言をしてきた高級飲食店の店員

「もう少しで不当な料金を請求されそうになった」とTikTokで訴えたのは、サマンサさんという女性。

サマンサさんと友人たちが、あるホテルの高級レストランで会食した時のこと。

サマンサさんらのグループには、著名な男性がいました。

レストランでは、周囲の客が男性と写真を撮ったり、話しかけてきたりしていたといいます。

サマンサさんのテーブルを担当したウェイターは、その様子をやたらと気にかけていた様子。

ウェイターが「大物さんだね」などと言っていましたが、サマンサさんたちは当初気にしていませんでした。

グループは、ウェイターにおすすめを聞きながらワインなどを注文。

サマンサさんたちは、提供される食事をつまみながら会話に夢中になっていました。

気が付くと、注文した覚えのない食事が7〜8皿運ばれていたのです。

サマンサさんがウェイターに「これは注文していません」と伝えると、「いえいえ、これはあなた方の為に提供しています」と、まるでサービスであるかのようなニュアンスで答えました。

そのウェイターがテーブルを離れた後も、和牛ステーキやホタテのトリュフがけなど、高価な食事が運ばれてきます。

会食を終えて、注文していない食事のことをウェイターに尋ねると「あなた方への体験の提供です。感謝しませんでしたか」と述べ立ち去りました。

食事を終え、テーブルで請求書を渡された一行。

サマンサさんたちが注文した分だけなら、4万円に収まる金額でした。

しかし実際の請求額は、12万円だったのです。

レストランのあるフロリダ州・マイアミでは、20%程度のチップが自動で加算されると言われています。

ウェイターは客に有名人がいることを知り、高価な食事を強要しチップを稼ごうと思ったのだとサマンサさんは悟ったのでした。

最終的に店長と話し合った結果、サマンサさんたちが注文した以外のぶんは取り消され、45,000円の会計で済んだといいます。

サマンサさんは、「二度とこのレストランには行きません」と振り返りました。

チップは良いサービスの明かし。無理やり加算されるのは公平ではありませんね。

Text by 本間才子