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英政府のネズミ捕獲係の間で抗争勃発? 昼寝好きラリーvs.ハンター・パーマストン

  • カテゴリー:国際
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英政府のネズミ捕獲係の間で抗争勃発? 昼寝好きラリーvs.ハンター・パーマストン

 イギリスの中央省庁や政府機関が集まる地域、「ホワイトホール」で、首相官邸の「ネズミ捕獲長」を務める「ラリー」と、隣の外務省で同職に就く「パーマストン」が注目を浴びている。2匹はなぜか仲が悪く、小競り合いもしばしばで、ネコ版権力闘争と面白がられているようだ。2匹の人気に触発されたのか、新たに財務相でも「ネズミ捕獲係」を採用。猫の政界進出が本格化している。

◆職務はもう一つのラリー。パーマストンは玄人肌
 ラリーは白黒のシマ猫で、推定10歳。TV中継中に官邸の玄関を通り過ぎるネズミが映し出されたことから、キャメロン元首相の「ネズミ捕獲長」として、2011年にロンドンの動物保護施設から迎え入れられた。BBCは、「狩りへの強い意欲」があり、ネズミのおもちゃを好むという理由でラリーの採用が決まったと伝えているが、テレグラフ紙によれば、もっぱら職務より昼寝を好んでいるらしい。

 官邸をガードするかのように玄関先に陣取るラリーの姿は、イギリスではお馴染みとなったが、キャメロン元首相と家族が官邸を去る際、置いて行かれることが分かり、「上司との不仲説」が報じられた。これを受けてキャメロン氏は、ラリーを膝の上に載せたツーショット写真を公開し、火消しを図ったらしい。もっとも、政府の報道官は、ラリーは「キャメロン一家所有ではなく、公務員」であり、新しい上司、メイ首相に仕えることになると発表している。

 一方、外務省所属のパーマストンは鼻先、お腹、手足が白い黒猫で2歳。2016年4月にラリーと同じ保護施設からやってきた。テレグラフ紙によれば、こちらはかなりシリアスなハンターで、これまでに複数のネズミを捕獲し、鳥を仕留めた経験もあるらしい。

◆縄張り争い激化。ボスの気持ちを汲んだ?
 テレグラフ紙によれば、2匹の仲たがいは、ある日ラリーがパーマストンの外務省の縄張りに侵入したことから始まったらしい。それ以来、しばしば2匹が争っているのが目撃されており、7月半ばには激しい戦いの結果、ラリーが前足を負傷する事件が起きた。官邸の報道官によれば、ラリーは病院で手当てを受けたという。

 ラリーの負傷から数日後、今度はパーマストンが警備の目をかいくぐり、官邸のドアをすり抜け中に侵入するという事件も起きている。結局警官に捕まり強制退去となっているが、なかなかの狡猾さを見せ、メディアを沸かせた。新たな上司となったジョンソン外相が首相の地位をすでにあきらめたのに、パーマストンはそれ以上の野心を持っているようだと、グローブ・ニュースは皮肉なコメントをしている。さらにその2日後には、パーマストンの黒い背中の毛が剥げて白くなっているのが目撃されており、メディアは「ショッキング!」、「ラリーの反撃か?」と画像を交えセンセーショナルに報じている。さながら上司の代理戦争のような2匹の戦いだけに、メディアの好奇心も旺盛だ。

◆固い政治とネコ。PRに効果抜群
 ガーディアン紙は、イギリス政府の官庁に必要なのは、堂々とした庁舎と勤勉な公務員だけではなく、公式なソーシャルメディア向きのネコだと述べる。すでにラリーとパーマストンは、ツイッターアカウントを持っており、それぞれ約8万8000人、2300人のフォロワーがいる。また、ユーザーは、「チーム・ラリー」、「チーム・パーマストン」のハッシュタグで、どっちの側に付くかを示して楽しんでおり、ネコたちはちょっとしたスターとなっている。

 そこで2匹に続けとばかりに、今度は財務省が1歳半の黒猫「グラッドストーン」を迎えた。グラッドストーンの任務はネズミ取りだが、厳格な同省のイメージを和らげるPR担当として重要な役目を担うことになるとガーディアン紙は説明し、すでにインスタグラムで公式デビューを果たし、1200人以上のフォロワーを獲得したと述べている。

 財務省の報道官は、グラッドストーンは新しい家に慣れるよう訓練中だが、8月第1週には、外に出して自由に歩き回らせる予定だとしている。新入りの加入で先輩ネコたちがどう出るのか?イギリスのネコ報道は、ますます過熱しそうだ。

(山川真智子)

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