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“サンダース氏は速やかに撤退を” 打倒トランプ氏のために議員、メディアが党内団結を主張

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“サンダース氏は速やかに撤退を” 打倒トランプ氏のために議員、メディアが党内団結を主張

 米大統領選の民主党候補指名争いで、カリフォルニア州などの予備選で勝利したヒラリー・クリントン氏が、勝利宣言をした。しかし、対立候補のバーニー・サンダース氏は最後まで選挙戦を戦うと発表。「指名獲得確実」となったヒラリー氏のもと、早期の党内団結の必要性を訴える議員やメディアから、サンダー氏の撤退を求める声が上がっている。

◆クリントン氏、高らかに勝利宣言も、サンダース氏は引かず
 カリフォルニア、ニュージャージーという大票田での勝利を確実としたクリントン氏は、7日の夜、「勝利宣言」を行った。ワシントン・ポスト紙(WP)のオピニオン・ライター、グレッグ・サージェント氏は、クリントン氏は大政党で女性として初めて指名獲得を確実にしたという歴史的快挙を心奮い立たせるエモーショナルなスピーチのなかで主張したと述べている。クリントン氏はサンダース氏の健闘をたたえ、本選でのトランプ氏との戦いに言及したが、サンダース氏は「闘争は続く」とし、選挙戦を続ける意思を表明している。

 民主党の指名争いは、常にクリントン氏が獲得代議員数で優位に立ったものの、サンダース氏の予想外の健闘で長期化してきた。6日には、APが自社調査でクリントン氏を支持する特別代議員(予備選の結果に拘束を受けない代議員)の数を把握し、獲得代議員数が過半数の2383人に到達したと報道。これを受けて、サンダース氏の撤退を求める動きが広がっていた。

◆特別代議員に期待するサンダース氏の矛盾
 サンダース氏を支持する議員の間からも、同氏はクリントン氏の指名を受け入れ支援に回らなければならないという声が聞かれる。WPのサージェント氏のインタビューに応じたジェフ・マークレイ上院議員は、「誓約代議員の大多数と一般投票の大多数を得たものは指名を獲得する」と見るのが正しいとし、クリントン氏はこれに該当すると説明する。「肩を組んで全国大会に乗り込み、本選に向け一致団結で会場を後にするには、今こそバラバラになった党をつなぎ合わせるときだ」と、クリントン氏のもと、党がまとまるべきだとしている。

 サンダース氏は、選挙戦を続けて特別代議員を説得し、支持を変えさせることに望みをつなぐが、これは予備選と党員集会で示された有権者の意思を特別代議員にひっくり返させることにもなる。ガーディアン紙のジョナサン・フリードマン氏は、選挙戦初期には、サンダース氏は特別代議員制度を非民主的とし、選挙民のじゃまとなることを許してはならないと述べていたことを指摘。それなのになぜ今彼らに決定をゆだねるのかと批判的だ。

 サンダース氏を支持してきたラウル・グリハルバ議会進歩派議員連盟共同議長は、クリントン氏を上回るには今から400人の特別代議員に支持を変えさせる必要があり、ある時点でサンダース氏も無理だと気づくだろうと述べ、最終的にはサンダース氏が党をまとめるという正しい方向に向かうことを期待している(WP)。

◆カギは政策的合意。打倒トランプにも有利
 ウェブ誌『Slate』のジム・ニューウェル氏は、7日の結果を受けても撤退しないサンダース氏を、頑固な害虫と見て疎んじる民主党関係者もいるが、数字を上げて、負けだからもうやめにしろというアプローチでは、サンダース氏は引かないと指摘している。

 ニューウェル氏は、民主党主流派の政策に反対する自らの意見が、選挙戦撤退後、主要な議論の場から消されてしまうのがサンダース氏の懸念ではないかと述べる。サンダース氏は1000万票以上を集めたが、もう次の出馬の機会はない。勝ち取ろうとしたもの、そして次の世代の有権者たちが魅かれたすべてのものが、クリントン氏が右方向に方針を変えるに伴って消滅してしまうことを恐れているというのだ。

 現地時間9日に予定されている会談で、オバマ大統領も含め民主党は、「(サンダース氏の)ムーブメントが消えないために、我々がどう手助けできるか」という質問をサンダース氏に問うべきだとニューウェル氏はいう。前出のマークレイ氏も、大切なのは「サンダース氏が提起した多くの主要な課題」についてクリントン氏とサンダース氏が合意することだと述べる。サンダース氏は、これまで打倒トランプの意を明確にしてきており、自身のムーブメント継続の意志も固いため、合意ができれば、クリントン氏と手を組むことはとても重要になると述べている。

 ガーディアン紙のフリードマン氏も、打倒トランプに向け、クリントン氏には(サンダース氏の持つ)左派、中道左派の支持が必要になると述べる。選挙戦を長引かせるのはトランプ氏を利するだけであり、サンダース氏は、今こそトランプ氏とホワイトハウスの間に1人立ちはだかるクリントン氏の援護をすべきだと述べている。

(山川真智子)

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