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訪日中国人、4年後に1140万人 「爆買い」も主目的ではなくなる!? 誘致の鍵は地方か?

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訪日中国人、4年後に1140万人 「爆買い」も主目的ではなくなる!? 誘致の鍵は地方か?

 昨年、日本を訪れた外国人旅行者は推計約1973万人だった。うち中国からの旅行者が499万人と、全体の4分の1強を占め、国・地域別で初めてトップとなった。日本の観光業、小売業への好影響は極めて大きい。中国経済の減速に伴い、中国人旅行者の数が減ることも懸念されるが、今のところその心配はないようだ。中国は春節(旧正月)の連休を迎えたが、この期間に海外に向かう中国人旅行者の数は過去最大になる見通しだという。また中国人旅行者といえば「爆買い」のイメージが強いが、この傾向は変わってきているようだ。

◆中国の海外旅行者は今後も大きく増えるとの予想
 日本を訪れる外国人旅行者の数は、日本政府観光局(JNTO)によると、2013年が約1036万人、2014年が約1341万人、そして2015年が1973万7400人(推計)と急速に伸びている。円安が強い追い風になっている。

 中国(本土中国)からの旅行者は、2014年の約241万人から、2015年は約499万人と倍増している。国・地域別の割合で初めてトップとなり、全体の増加に大きく寄与した。

 香港に本社を置く独立系株式仲介・投資銀行グループのCLSAは、1月、中国人の海外旅行の動向などに関するレポート「2016年度版 中国人旅行者 ~文化的視野の拡大~」を発表した。2014年以来、CLSAが毎年発表しているものだ。CLSAは、日本を訪れる中国人旅行者は、2020年までに1140万人にも上るとの驚くべき数を予想している。

 海外旅行する中国人全体の増加についても、CLSAは強気の予想をしており、2020年までに2億人に達するとしている。現在の数をCLSAのプレスリリースは明示していないが、中国・人民網が中国国家観光局のデータとして伝えたところによると、2015年は延べ1億2000万人だった。CLSAによると、中国の海外旅行者は世界全体の海外旅行者数の10%を占めており、国別でトップだった。2020年までに14%に上昇するとCLSAは予想している。

◆爆買いはもう古い? 中国人の海外旅行の意識の変化
 CLSAは、海外旅行する中国人の増加の主要な原動力として、海外旅行に手が届きやすくなったこと、(ビザ発給など)渡航要件の緩和、旅行欲が高まっていることを挙げている。

 反対に、今後の増加を妨げかねない主要なリスクとして、安全問題、所得の伸びの鈍化、人民元安を挙げている。CLSAによると、中国人旅行者は渡航先の安全をますます重視するようになっているようだ。2015年、安全が旅行先選びに影響した最大の要因だったと答えた回答者は75%に上った。これは2013年には41%、2014年には63%だった。日本が旅行先として好まれている理由はこういった点にもありそうだ。

 日本では、中国人旅行者といえば「爆買い」のイメージが強かったが、この傾向はすでに変化しつつあるようだ。CLSAによると、中国人の海外旅行での主要な優先事項は、これまでずっとショッピングだった。しかし、外国文化の体験、魅力ある環境を楽しむこと、リラックス、視野を広げることが、ますます重要な目的になっているのだという。今後、日本の、特に地方の魅力をアピールしていくことが重要になるだろう。

 デジタルメディア「Quartz(クオーツ)」では、日本政府観光局職員が、今年の春節期間中の中国人旅行者の来訪状況について語る中で、「爆買い」は幾分下火になった、と述べている。

 シンガポールのストレイツ・タイムズ紙は、中国経済は以前のようには急成長していないが、中国人の平均購買力は今でも増進中だ、と語っている。また、人民元はこの2年で、アジア各国の通貨に対して全体的に元高になったと伝える。中国で人気の旅行予約サイトCtrip(シートリップ)によると、この春節の中国人の旅行先の上位10ヶ国・地域中、8ヶ所がアジアだったという。元高のメリットを生かせるからだろう。

 CLSAによると、他にはない文化の体験を求めている中国人が、今後3年以内に最も行く可能性が高いと回答したのは、韓国、日本、タイ、アメリカだったそうだ。一方、もし予算の制約がなければ、最も望む旅行先はアメリカ、フランス、モルディブ、オーストラリアの順だったそうである。

◆春節に海外旅行する中国人、今年は過去最多に?
 今年の春節期間中、海外旅行をしている中国人は相当な数に上りそうだ。ストレイツ・タイムズ紙によると、中国の旅行会社と当局者が、今年の春節は、過去最高の600万人以上の中国人が海外旅行をするとの予想を語っていた。これまでの最高は昨年の520万人だった。増加の理由として、空路の接続が良くなったこと、ビザ要件が緩和されたこと、伝統的な祝日の重要性が衰えていることを挙げている。

 日本政府観光局職員はQuartzに対し、「旅行会社によると、今年の春節期間中に中国からの旅行者が減っている兆しはない」と語っている。予約数は昨年よりも増えていたそうだ。

 今年、初めて春節に国外脱出し、日本を訪れているある中国人は、「この時期に北京から帰省するのは、チケットを入手するのが難しいため、非常に面倒。実際、海外に行く方が楽だ」と語っている。今後も春節に海外旅行する中国人の数は増えそうだ。

◆求められる観光インフラの拡充。中国などの外資が注目
 日本を訪れる外国人旅行者が大幅に増えたことで、ホテルなど観光業は大いに潤っている。朝鮮日報は、日本では最近、観光地のみならず、大都市でもホテルが取りにくい、と伝えている。日本のホテル業界は今、過去最高の好況に沸いている、としている。

 Quartzは、中国人旅行者の激増により、日本人の国内旅行が困難になっている、と語る。日本の観光インフラが需要をさばき切れていないことに焦点を当てて報じている。日本旅行の丸尾和明社長が昨年8月、大都市では「ホテル、観光バス、通訳案内士のボトルネックとでも言えそうな問題が表面化しつつある」と語ったと伝えている。(この問題への対処として)現在、日本政府は、これまで海外からの旅行者があまり訪れなかった地域に旅行者を誘導することを試みている、とQuartzは語っている。

 一方、朝鮮日報や香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙(SCMP)は、最近、日本のホテルやリゾート、ショッピング施設などに、中国を含め、海外からの投資が多々あることを伝えている。それらによると北海道のリゾート施設が特に注目を集めているようだ。

(田所秀徳)

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