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米印急接近で中国けん制? 日印関係強化と合わせ、中国は注視

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米印急接近で中国けん制? 日印関係強化と合わせ、中国は注視

 オバマ米大統領は25日、インドを訪問し、モディ首相と首脳会談を行った。米企業による原子力発電所の建設促進や、海洋進出を続ける中国を念頭に、海洋の安全確保の連携強化などで合意がなされた。翌26日には、オバマ大統領は「共和国記念日」の記念式典に主賓として招かれ出席した。インドは関係を特に深めたい国の首脳をこの式典に招くとされている。昨年は安倍首相が主賓として招かれていた。

◆中国は米印の接近に冷静な反応
 アメリカとインドは現在、両国関係を重視し、強化を図っている。経済的な理由もあるが、アジアで主張を強める中国の存在が大きい。

 その中国は、今回の訪問で両国が話し合った戦略、経済の幅広い問題と、中国に対する両国共通の懸念について、冷ややかではあるが抑制された反応を示した、とニューヨーク・タイムズ紙は伝えた。

 インドはこれまで、東アジアの国際情勢からは距離を置き、独立的な立場を取り続けるという政策を一貫して行ってきたが、強力なモディ首相のもとで、それは崩れつつある。また、インドとアメリカの接近を妨げる問題は小さくなっている。中国はそれらのことを承知しているが、それでも、アメリカを含めたどの国とも、インドが恒久的な同盟関係を結ぶことはないだろうとの、長い間継続された立場を当てにしているように見える、と同紙は語る。

 さらに中国は、経済面での結び付きを強めているインドとの関係を損なわぬよう、オバマ大統領の訪印について、否定的になりすぎないよう熱心なように見える、としている。

 とはいえ中国は、モディ首相の積極的な外交政策に細心の注意を払っている。モディ首相は就任以来、アメリカとだけでなく、東アジアにおける中国の主要な競争相手である日本とも関係を深めようとしている、と同紙は言及している。

◆インドにとってバランス外交がプラス?
 日本やアメリカと関係を強化しつつも、対中国の包囲網にはっきりとは加わらず、中国ともバランスをもって交際していく、という態度が、インドにとっては有益なものとなっているようだ。ジャワハルラール・ネルー大学国際学部のスワラン・シン教授は、インドがアメリカや日本にばかり肩入れし、中国との関係を悪化させることがないようにと、中国政府系の英字紙チャイナ・デイリーUSA版で警告している。

 アメリカはかつて、モディ氏がグジャラート州首相だった時代に起こった、ヒンズー教徒とイスラム教徒の大規模な暴動事件をめぐり、モディ氏の入国を拒否していた。しかしいま、モディ首相はアメリカと関係を深めている。アメリカ政府高官が相次いでインドを訪問している。インドはアメリカ製兵器の最大の輸入国である。またアメリカはインドの最大の貿易(輸出)相手国になっている、とシン教授は語る。

 ほんの3年前には、中国がインドの最大の貿易相手国だった。今日でも中国は重要な貿易相手国であり続けている(輸入では最大)。また以前はロシアがインドの防衛技術の最大の供給国だと見なされていたという。

 日本との関係では、両国とも中国との間に領土問題を抱えているという事実が、親しみ深さの理由だとしばしば見なされている、と語っている。中国が領土問題などで主張を強めるようになったために、インドが、アメリカや日本を重視する政策に転換した可能性があるとしばしば言われている、としている。

 モディ首相に対しては、莫大な経済成長を成し遂げた中国にあやかるため、関係を悪化させないようにすることを勧告しつつ、中国に対しては、領土問題などで信頼を損なわないようにと、やんわりと警告している。

◆停滞していた原子力協力は進むようになるか
 今回のオバマ大統領のインド訪問では、原子力開発での協力が促進されたことが、一応の「ブレイクスルー」だと、AP通信は伝える。しかし、業界と専門家からは、気のない反応で迎えられたという。

 インドにとっては、温室効果ガスの排出を抑制しつつ電力を確保するために、原子力発電は最も有力な選択肢だ。インドは温室効果ガスの排出では世界3位である。モディ首相は2050年までに、インドの電力供給量の約半分を原発が占めるようにする方針を打ち出しているという。

 2008年には、アメリカとインドの間で原子力協定が結ばれている。ところが2010年、インドで「原子力損害賠償法」が可決された。この法律では、原発事故の際、原発を建設したメーカーに賠償請求がなされるようになる。そのため、米企業による原発建設の動きは止まってしまった。

 今回の訪問で、両国は、事故に備えた保険制度を創設することで合意したという。1220億ドル規模で、インド政府とインドの原子力発電会社が資金を提供し、国営のインド総合保険公社が管理するという。しかし、これが実際にうまく行くかどうか、専門家らは疑問を表明した、とAP通信は伝えている。

 なお現在、日本とインドの間で、原子力協定は交渉中の段階である。

(Newsphere編集部)

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