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折り紙からヒント 自動で立体化する“トランスフォーマー”ロボットが話題

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折り紙からヒント 自動で立体化する“トランスフォーマー”ロボットが話題

 マサチューセッツ工科大(MIT)とハーバード大学の研究チームは8月7日、平面状から自動で組み上がり歩き回る折り紙ロボットを公開した。平らなシートが1分ほどでロボットに組み上がり、秒速5センチほどの速度で方向を変えながら這い回る。今後の幅広い活用の可能性に期待されている。

【折り紙ロボット】
 フィナンシャルタイムズ紙(FT)は、日本の折り紙からヒントを得たアメリカの研究者が“トランスフォーマー”を開発したと表現。

 折りたたむ線のパターンをエッチングした形状記憶ポリマーに、バッテリーと電動モーター、電子回路を内蔵し、紙でラミネートしてある。電子回路が発した熱に反応して形状記憶ポリマーが収縮し、ロボットに組み上がる。熱が冷めた時点で電動モーターがロボットを動かす仕組みだ。開発チームのひとりハーバード大学のロボット研究者サミュエル・フェルトン氏は、「収縮しようとするときに紙を引っ張り、折りたたむことになる」と説明する。折りたたむ機能には“Origamizer”というソフトウェアが利用された。

 バッテリーを装着すると10秒後には組み立てが始まる。フェルトン氏によると、気温や圧力など環境センサーを組み立てのきっかけにすることも可能だ。また、今回試作品のバッテリーは上に突き出していてロボットが完全に平面にならないが、平たいバッテリーを使用することでさらなる平面化を図ることができる、とFTは報じている。原型は実証されたので、今後は高価な材料を取り入れることによって性能を向上できるという。

 今回の試作ロボットは簡単に入手できる材料で作られており、製造コストも100ドル(約1万円)ほどだと、フェルトン氏は話す。MITのダニエラ・ラス教授は、「製造工程に大きな影響を与えるだろう」とみている。組立ラインの設定が手動で行われ、時間もかかっている現状を変え、製造の可能性を広げると期待を寄せる。

【幅広い活用の可能性】
 折り紙ロボットは平面状で大量出荷され、現場で自動に組み上がる機能に価値があり(サイエンス誌)、日常的に使用するロボット製造から、限られた空間での運搬まで幅広い活用の可能性が想定されている。

 フェルトン氏は、「何体ものロボット衛星を平面状に重ねた状態で宇宙に送り、到着した時点で遠隔操作によって組み立てることができる。画像やデータ収集を始めとする機能が期待できる」と話す。限られた空間での過酷な環境下での探索・救助などの状況での活躍も期待される。

 現時点では立体から平面にもどることはできないが、新たな形状記憶の材料を使用することで可能性はある、とFTは報じている。プロジェクトリーダーのひとり、ハーバード大学のロブ・ウッド教授は、「今までのロボットや複雑な電機機器に典型的だった“ナッツとボルト”から解放され、平面状に部品を配備することができる」と説明する。折り紙技術で、3Dプリンターより簡単に大量生産することが可能になる。

【読者の反応は】
 FTには以下のようなコメントが寄せられた。
・DNA複製は折り紙技術と同じような過程だ。自然選択は最高のエンジニア。
・脳を持ち、話すことができればもっと可能性が広がる。

 英ガーディアン紙には、今後のロボット開発に危機感を抱くコメントもあった。
・ロボット時代の到来だ。
・『ターミネーター』に出てくる殺人ロボットはせまい隙間をすり抜けられた。

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(Newsphere編集部)

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