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“対日強硬論者、尹外相の訪日は事件”と韓国メディア 国交50年行事に出席へ

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“対日強硬論者、尹外相の訪日は事件”と韓国メディア 国交50年行事に出席へ

 今年は日韓国交正常化50周年に当たる。22日に東京で記念行事が行われるのに合わせ、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が来日することとなった。韓国の外相が日本を訪れるのは4年ぶりで、朴槿恵政権になってからは初めてである。尹外相は、記念行事への出席の他、岸田文雄外相と会談を行う予定だ。中央日報は尹外相の訪日を「事件」だと評している。とはいえ、この訪日が日韓関係の前進につながるかどうかは、メディアによって期待度が異なるようだ。

◆終戦70周年の陰に隠れがちな日韓国交正常化50周年
 いまから50年前の1965年6月22日、日韓基本条約が調印された。それに合わせ、22日、ソウルの日本大使館と、東京の韓国大使館が、それぞれの地で記念行事を主催する。尹外相は21~22日の日程で訪日し、東京での記念行事に出席する。なお、韓国での記念行事には、日韓議員連盟の会長を務める自民党の額賀福志郎元財務相が出席する。日韓の代表は、それぞれ記念行事で安倍首相と朴大統領のメッセージを代読する。

 今年は、終戦70周年に当たるとともに、日韓国交正常化50周年にも当たる年だが、前者のほうがはるかに大きな注目を集めていることは、日韓関係の現状を雄弁に物語っている、と米ウェブ誌ザ・ディプロマットは語る。友好よりも、過去の清算が両国関係の中心問題となっていることを指しているのだろう。

 韓国メディアは、尹外相の訪日そのものが、韓国政府からの重要なメッセージだとの観点を示している。中央日報は、朴槿恵政権で対日強硬論者の象徴である尹長官(外相)が会談のために訪日するのは「事件」だ、と報じた。聯合ニュースは、韓国政府当局者の「関係改善の雰囲気をつくっていくことに重要な意味がある」「外交部長官が数年ぶりに日本を訪れること自体が相当の意味を持ち、象徴的なもの」との発言を伝えている。

◆外相会談では慰安婦問題について話し合われる見通し
 尹外相は21日、岸田外務大臣と会談する。その会談で最大の焦点となるとみられているのが、慰安婦問題である。

 尹外相の訪日を報じる海外メディアの記事は、どれも、日韓関係が冷え込んでいることを背景として伝えている。日韓の不和の原因として、どのメディアも等しく挙げているのが、慰安婦問題である。ザ・ディプロマットやAFPはその他、竹島の領有権問題も挙げている。

 ロイターは、慰安婦問題が日韓関係で長らく苦悩の種となっている、と語る。AFPは、安倍首相は朴大統領に幾度となく首脳会談を持ちかけているが、ずっとはねつけられている、と語る。朴大統領は、日本が慰安婦問題について償いをしないかぎり、首脳会談はあり得ないと語っている、とAFPは伝えている。

◆「慰安婦問題で相当の進展があった」と豪語する朴大統領
 慰安婦問題については、最近、朴大統領から注目すべき発言があった。11日付のワシントン・ポスト(WP)紙に掲載されたインタビューで、朴大統領は、「慰安婦問題については、相当の進展があり、両国の交渉は最終段階にある」と語ったのだ。

 インタビューは、朴大統領が、国内での中東呼吸器症候群(MERS)の対応のために、予定されていた訪米を取りやめた直後のもの。WP紙によると、その訪米では、北朝鮮の核問題の脅威の増加と、韓国と日本の厄介な関係について論じるために、オバマ大統領との会談が予定されていたという。

 記事では、冒頭、訪米を取りやめた理由の質問のすぐ後で、日韓関係改善の方策について、どう考えているかとの質問が取り上げられている。日韓関係改善の取り組みに、アメリカでの関心が高いことがうかがわれる。朴大統領の発言は、この質問への回答だ。

 朴大統領はまた、韓国と日本は「国交正常化50周年の非常に有意義な記念日を期待できるだろう」と語った。東京新聞(18日)は、これらの発言と、韓国政府関係者の発言を踏まえ、21日の外相会談で「突っ込んだ議論をする姿勢を示した」ものだと分析した。つまり、韓国側には、この外相会談に大きな成果を期待する意気込みがあるようだ。

◆韓国外相訪日で、慰安婦問題の前進への期待がある
 ザ・ディプロマットはその線に沿って、尹外相の訪日により日韓関係の前進に期待が持てるとする楽観的な見解を伝えている。

 日韓関係は過去2年間、ずっと冷え込んでいたが、この数ヶ月、関係は少しずつ前進している、と同誌は語る。4月には、日韓の外務・防衛当局の局長級による「安全保障対話」が約5年ぶりに開かれたほか、3月には日中韓外相会談も開かれたことを挙げている。

 今回の外相訪問でも、安全保障という、現今の問題での協力が図られるだろう、そればかりでなく、決定的な歴史問題に関してさえも、大きな進展への期待がある、と同誌は語る。その根拠の一つとして挙げられているのが、WP紙のインタビューでの朴大統領の発言だった。

◆進展は期待できないとする見方もある
 ロイターの記事は、朴大統領の発言にもかかわらず、日韓関係の前進は容易ではないとほのめかしているようだ。

 朴大統領は、先の発言の後、慰安婦問題での進展について説明を求められた。しかし、水面下での討議が行われており、その詳細を明かすわけにはいかないとの趣旨の返答を行っている。ロイターはそのことに触れ、(かわりに)韓国政府関係者が、慰安婦問題をめぐる両国間のハイレベル協議で「意義ある進展」があった、と語っていると伝えた。

 けれども、日本政府関係者の言によれば、進展はほとんどなかったし、尹外相の訪日でも大きな進展はありそうにない、という。「わが国は無論、韓国外相を、心を込めて温かくお迎えします……しかし、韓国側に柔軟さの兆しがまったく見られないため、どれほど進展させられるかは不明です」とロイターに語っている。

(Newsphere編集部)

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