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熊本とエクアドルの地震、関連性なくはない? 地球規模の地震活動は…海外専門家の見解

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熊本とエクアドルの地震、関連性なくはない? 地球規模の地震活動は…海外専門家の見解

 熊本県熊本地方を震源として、14日にマグニチュード(M)6.5、16日にM7.3の地震が発生した。余震が高い頻度で続いているほか、近隣の阿蘇や大分でも地震が相次いでいる。18日時点で、これらの地震による死者は44人となった。時を同じくして、日本時間17日には南米エクアドルでもM7.8の地震が発生した。この地震によってこれまでに少なくとも272人が死亡したと伝えられている。大きな被害をもたらす大地震が連続して発生したことで、海外では、日本とエクアドルの地震の関連性や、地震活動の全体的な活発化を心配する声もあったようだ。

◆日本とエクアドルの地震に関連性はあるか、という疑問への関心の高さ
 日本とエクアドルで大地震が発生したのを受け、インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ紙(INYT)や米ニュース専門放送局CNN、豪放送局SBSといったメディアがQ&A形式の解説記事を掲載したが、そのいずれも、最初の質問が、日本とエクアドルの地震に関連性はあるか、というものだった。それぞれの読者の関心の所在を反映したものと考えていいだろう。

 INYTはシンプルに「いいえ」と答えている。日本とエクアドルはあまりにも離れており、両国での地震に何ら関連性はない、と説明する。CNNによると、両国間の距離は約9590マイル、1万5445キロとのことだ。両国の間には広大な太平洋が横たわっている。AP通信は、英オープン・ユニバーシティー(放送大学)の惑星地球科学のデービッド・ロザリー教授が、日本とエクアドルの地震の間には因果関係はない、と語ったと伝えている。(理由についての説明はない)

◆可能性もないわけではない
 SBSに登場する豪メルボルン大学の地質学科長、マイク・サンディフォード教授は、その質問に対して、より慎重な答え方をしている。広く受け入れられている考え方では無関係だ、と同教授は語る。日本とエクアドルという太平洋の両サイドで起きた地震は、非常に遠い場所の別の構造プレート上で起きたもので、両者に関連があることを説明すると思われるいかなる物理的メカニズムも、私たちは把握していない、と説明している。

 そうはいっても、今回と同じように複数の大地震が非常に近いタイミングで起こるということが、この10年で何回かあったため、今回の地震によって私たちはいくらか再考することになるだろう、と同教授は語っている。ただし自分の直感ではこれらの地震の発生は偶然の一致だとも語っている。

 米内務省に属する地質調査所(USGS)の地球物理学者ポール・カルーソー氏は、CNNでの解説で、さらに慎重な姿勢を示した。質問を受けた同氏は、「エクアドル地震から1日、日本の地震から2日後で、これらに関連性があるかについて実際の調査がまだ何もなされていない」と語り、判断するのはあまりにも時期尚早だと語ったという。

「通常、私たちは、地震に大洋をまたいでの関係があるとは考えない」けれども、ある大地震が遠く離れた場所で他の地震を引き起こすことがあるという考え、「遠隔誘発」に関する進行中の研究がある、と同氏は語り、可能性が完全に否定されるものではないとの考えをうかがわせている。

◆世界の地震活動は活発化している?
 地震活動が活発化しているのではないか、という見方についてはどうだろうか。韓国の中央日報は、日本の熊本県に続きエクアドルで強震が起き、環太平洋火山帯の地震活動が本格化したのではないかという指摘が出ている、と語る。環太平洋火山帯(地震帯)で世界の地震の90%が起こると語り、最近その火山帯上で地震が相次いでいることを伝えている。例えば、15日には南太平洋のバヌアツ共和国でM6.4、17日にはトンガでM5.9の地震が発生している。同紙社説は、熊本とエクアドルでの地震で「地震恐怖」が広がっている、と語っている。

 INYTは、日本とエクアドルでマグニチュード7.0超の地震が非常に近いタイミングで起こったことについて、これは地震活動が活発化していることを意味するのではないか、との問いに対し、やはり「いいえ」と答えている。USGSによると、世界でのマグニチュード7.0~7.9の地震の年間平均発生回数は15回だと伝え、平均すると月に1回以上地震が起きているということになる、と語っている。あくまで偶然の一致だったとの見方だ。

 時には、地震の発生頻度が高まっているように見えるが、これは、計器観測網が向上していることと、世界の多くの部分に人が住むようになっているため、より多くの地震がニュースになるからである、と説明している。

◆どうやら活発化している、ただし年単位の話
 SBSに登場したサンディフォード教授は、地震活動が活発化していると述べているが、ただしこれは数週間単位ではなく、数年単位での話だ。

 教授は、1950年代と60年代に巨大地震が多発したが、1964年ごろから2004年までの間は、M8.3より規模の大きい地震はなかった、と語っている。ただしINYTも伝えるとおり、1964年には観測史上2位のM 9.2のアラスカ地震が発生しており、それ以降では、という意味だろう。ちなみに観測史上最大はM 9.5の1960年のチリ地震である。

 教授は、2004年スマトラ島沖地震以来、(再び)巨大地震が多発しており、地球が解放する地震エネルギーの量には移り変わりがあるように思われる、と語っている(同地震はM9.1で観測史上3位。4位は2011年東北地方太平洋沖地震のM9.0)。

 ただし教授は、地震の記録(観測)にはたかだか100年の歴史しかなく、地震の発生周期を考えると極めて短く不十分、との旨を語っている。

 ニュージーランドの研究所、GNSサイエンスの地震学者キャロライン・ホールデン氏も、この10年ほどは、地震活動が1980年代、90年代よりも活発化しているように思われる、とニュージーランドのニュースサイトStuffで語っている。

(田所秀徳)

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